1949年:世界初の無着陸世界一周飛行とは? わかりやすく解説

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1949年:世界初の無着陸世界一周飛行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/20 03:42 UTC 版)

ラッキーレディ・ツー」の記事における「1949年:世界初の無着陸世界一周飛行」の解説

ラッキーレディ・ツーは第43爆撃群(英語版所属機で、12.7 mm機関銃12門に加え航続距離延長するべく爆弾槽追加燃料タンク装備していた。乗組員通常の倍に、パイロットは3人に増員されており、彼らは4時間から6時毎に交代勤務あたった1949年2月26日12時21分、機長ジェイムズ・ギャラガー大尉James Gallagher)以下14名の乗組員乗せたラッキーレディ・ツーテキサス州フォートワースからほど近いカーズウェル空軍基地英語版)を離陸大西洋向かって東進し世界一周旅行出発した3月2日10時22分、ラッキーレディ・ツーはカーズウェル空軍基地帰還し世界一周終えたこの世界一周飛行における飛行距離23,452 mi (37,742 km)、飛行時間94時間1分(予定より2分短かったであった飛行中空中給油にはKB-29M給油機用いられた。KB-29M給油機ではグラップルドライン・ループドホース(grappled-line looped-hose)という給油方式採用されていたが、この方式はラッキーレディ・ツー飛行からまもなくして廃止されている。給油ラジェス航空基地アゾレス諸島)、ダーラン飛行場サウジアラビア)、クラーク空軍基地フィリピン)、ヒッカム空軍基地ハワイの上空にて実施された。 この世界一周飛行におけるラッキーレディ・ツー飛行高度10,000から20,000ft (3,000から6,100m)程度平均対地速度249 mph (401 km/h; 216 kn)であったラッキーレディ・ツー帰還した時、カーズウェル空軍基地では戦略航空軍団司令カーチス・ルメイ中将空軍長官スチュアート・サイミントン空軍参謀総長ホイト・ヴァンデンバーグ大将第8空軍司令ロジャー・M・ラミー少将Roger M. Ramey)などの政府・軍高官乗組員らを迎えたルメイはこの飛行任務意義について語りアメリカ空軍今や合衆国本土から「世界中原爆が必要とされるあらゆる場所」に対す爆撃能力有する事実を示すものとして重要性強調した。彼はまた、戦闘機にも空中給油実施しうるとも述べている。空中給油についてはサイミントンも触れており、これによって「中型爆撃機大陸爆撃機変貌する」と述べた乗組員それぞれ殊勲飛行十字章受章したほか、全米航空協会英語版)からは1949年度マッカイ賞(英語版)を、空軍協会英語版)からはエア・エイジ賞(Air Age Trophy)を贈られた。 なお、グローバル・クイーン(Global Queen)というB-50爆撃機ラッキーレディ・ツー同様の任務遂行するべく2月25日離陸しているが、エンジン火災為にラジェス航空基地ヘの着陸余儀なくされている。ルメイ世界一周飛行実施にあたり5機のB-50爆撃機手配しており、このうち少なくとも1機が成功すればいとしていた。また、乗組員資材輸送等に割り当てられ準備期間はわずか4週間だった。

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