鼎の軽重を問うとは? わかりやすく解説

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鼎(かなえ)の軽重(けいちょう)を問(と)・う

読み方:かなえのけいちょうをとう

荘王が、周を軽んじ、周室に伝わる宝器である九鼎(きゅうてい)の大小軽重を問うたという「春秋左伝宣公三年故事から》統治者軽んじ、これを滅ぼして天下取ろうとする。権威ある人の能力力量疑い、その地位から落とそうとする。「会長として—・われる」

[補説] この句の場合、「軽重」を「けいじゅう」と読むのは誤り


鼎の軽重を問う

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/17 15:15 UTC 版)

九鼎」の記事における「鼎の軽重を問う」の解説

周の定王時代時の覇者であった荘王洛水河畔軍兵展開し王位うかがった際の故事由来する成句詳細は「荘王 (楚)#問鼎」を参照

※この「鼎の軽重を問う」の解説は、「九鼎」の解説の一部です。
「鼎の軽重を問う」を含む「九鼎」の記事については、「九鼎」の概要を参照ください。

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鼎の軽重を問う

出典:『Wiktionary』 (2018/04/06 10:00 UTC 版)

成句

軽重問うかなえのけいちょうをとう

  1. 上位の者の権威疑って地位奪おうとすること。
  2. 他人実力権威などを疑う事。特に地位の高い人に用いられる

由来

『春秋左氏伝』宣公三年より

中国朝廷に、荘王春秋五覇一人で王は僭称子爵位の国)が九鼎重さを問うた。九鼎夏王朝殷王朝から周王朝渡った王位象徴であり、その重さを問うというのは、暗に九鼎持ち帰る事を示唆し、つまり周王朝に取って代わる事を示していた。それを周王使者である王孫滿に諌められた故事より。

白文

定王使王孫滿勞子。子問鼎之大小輕重焉。對曰、在德不在鼎。(中略)今周德雖衰、天命未改。鼎之輕重、未可問也。

訓読文

定王王孫滿をして子を勞わしむ。子鼎之大小輕重を問ふ。對へて曰く、「德にありて、鼎にあらず。(中略)今周德衰へたりといへども、天命未だ改まず。鼎之輕重未だ問ぶべからず」と。

現代語訳

定王王孫滿を荘王子)への(西方異民族討伐の)ねぎらい使者とした。荘王周王室の鼎の寸法尋ねた王孫滿がそれに答えて、「周の王室保たれているのは、その徳行の故であり、鼎があるからではありません。(夏、殷がその徳行により興亡したことを語り)今、周の王室は、昔よりその威光衰えてはいますが、天命によって、まだ代わったわけではありません。鼎の軽重を問うのは不遜というものです」と。

翻訳


「鼎の軽重を問う」の例文・使い方・用例・文例

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