黒品種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 20:58 UTC 版)
「オーストラリアワイン」の記事における「黒品種」の解説
.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}} 黒ブドウ品種第1位の栽培面積を持つシラーズ 黒品種第2位のカベルネ・ソーヴィニヨン フランスでシラー(Syrah)と呼ばれる品種は、オーストラリアではシラーズ(Shiraz)と呼ばれる。世界的にはフランスと同じくシラーと呼ばれることが多かったが、オーストラリアでのこの品種の目覚ましい成功を受けて、世界中の生産者がこの品種のワインにシラーズというラベルを用いるようになっている。この一方で、この品種から爽やかなワインを作るオーストラリアの生産者は、フランスに敬意を表してシラーと表示することもある。シラーズ種は1833年にジェームズ・バズビーが導入したとされる品種であり、オーストラリアの暑い気候に適しているとされる。早くから普及した黒品種であり、ペンフォールズ社の「グランジ」など、オーストラリアを代表する銘柄にも使用されている。樹齢100年以上のシラーズ種の古樹が国中に点在している。 カベルネ・ソーヴィニヨン種はオーストラリア産ワインの黎明期にバズビーらによって導入された。この国の暑さや干ばつなどが理由で適応に時間を有し、長らく忘れ去られた存在だったが、第二次世界大戦後に見直しが進んだ。1970年代から1980年代に栽培面積が劇的に増加し、特にクナワラやマーガレット・リヴァーで名声を博している。現在では高級品種として様々な地域で栽培されている。産地によって味わいや香り、品質の幅は多様であり、バロッサ・ヴァレーでは深い色合いで酸味の強いワインが、クナワラでは色が明るく酸味の弱い軽快なワインが生産されている。他品種とブレンドされることが多く、マーガレット・リヴァーでは一般的にメルロー種がブレンドパートナーであるが、ラングホーン・クリークやバロッサ・ヴァレーでは伝統的にシラーズ種とブレンドされる。 穏やかな気候を好むピノ・ノワール種はビクトリア州で成功しており、ビクトリア州のあらゆる地域で高品質なワインが生産されている。バランスの良さ、繊細な風味、高い酸味などが特徴であり、タスマニア州やヤラ・ヴァレーではピノ・ノワール種からスパークリングワインが生産されている。1979年のワイン・オリンピックではハンター・ヴァレーのティレル社が生産した1976年ヴィンテージが第一等を得ている。 グルナッシュ種は温暖な地域に適しているため、オーストラリアの気候にも適応した。1950年代には生産量最大の赤ワイン用品種はグルナッシュ種だったが、カベルネ・ソーヴィニヨン種とピノ・ノワール種の台頭で栽培面積を減少させ、今日では低価格のカスクワインなどに使用されることが多い。かつては酒精強化ワインやブレンド用がほとんどだったが、今日ではその香りを生かしたセパージュワインも生産されている。 2000年代初頭に世界的にメルロー種の人気が高まり、オーストラリアでも特に内陸部で栽培面積が劇的に増加した。カベルネ・ソーヴィニヨン種とのブレンドに使用されることが多い。最良のメルロー種はマーガレット・リヴァーで生産される。マルベック種の人気は2000年代から落ち込んでおり、大半の地域ではブレンド用で終わる。テンプラニーリョ種は2001年に50ヘクタールだったが、2012年には710ヘクタールにまで急増した。セパージュワインとなることもあるが、一般的には赤ワインのブレンド用に使用される。プティ・ヴェルド種はオーストラリアの一部の産地では特に成熟が遅い品種であるものの、この国に適した品種といえる。カベルネ・ソーヴィニヨン種をベースにしたブレンドに使用されることが多いが、マクラーレン・ヴェイルなどではセパージュワインとなる。
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