赤ワイン用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/06 23:32 UTC 版)
テンプラニーリョ種 : リオハが原産だとされており、スペインでもっとも重要な赤ワイン用品種である。30以上のDO認定地域で認可されており、リオハやリベラ・デル・ドゥエロの主力品種である。粘土石灰石土壌と相性がよく、寒冷な気候で酸味が強くなり、大陸性気候で水色と熟度が強くなる。「スペインのカベルネ・ソーヴィニヨン種」と呼ばれる。カタルーニャ地方ではウル・デ・リエブレ、バルデペーニャスではセンシベル、ポルトガルではティンタ・ロリスと名称が変化する。 ガルナッチャ種 : アラゴン地方が原産だとされており、スペイン語圏以外ではグルナッシュ種として知られる。世界でもっとも栽培面積の広い黒ブドウ品種であり、世界全体の40万ヘクタールのうち24万ヘクタールがスペインに存在する。特にスペインと南フランスで広く栽培されているが、イタリア、ギリシャ、イスラエル、キプロス、モロッコ、アルジェリア、オーストラリア、南アフリカ、アメリカ合衆国、メキシコ、チリなど、世界中で栽培されている。水色はやや薄く、水色の濃い品種とブレンドして使用されることもあるが、厚みのあるワインとなる。 マスエロ種 : スペイン以外では一般的にカリニャン種として知られ、スペインではカリニェナ種とも呼ばれる。アラゴン地方が原産であり、フランスで多く栽培されている。生産性が高くて収量が多く、色調・酸味・渋みが十分で、バランスの良いワインとなる。 モナストレル種 : バレンシア地方が原産地だとされている。フランスでは一般的にムールヴェードル種、オーストラリアでは一般的にマタロー種と呼ばれ、オーストラリアやアメリカ合衆国・カリフォルニア州ではありふれた品種となっている。果皮が厚く小粒であり、タンニンとアルコール度数が豊富で香り豊かな味わいとなる。
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