き‐おん〔‐ヲン〕【黄×苑】
きおん (黄苑)





●わが国の各地をはじめ、東アジアからヨーロッパにかけて広く分布しています。山地から亜高山帯の日当たりの良い草地に生え、高さは50~100センチになります。葉は広披針形で鋸歯があり、互生します。8月から9月ごろ、茎の先に散房花序をだし、鮮やかな黄色い頭花を咲かせます。舌状花はふつう5個あります。名前は「シオン(紫苑)」に似て黄色い花が咲くことから。
●キク科キオン属の多年草で、学名は Senecio nemorensis。英名は Alpine ragwort。
キオン: | 野襤褸菊 高嶺高輪花 鳴門沢菊 黄苑 |
キク: | クリサンテムム・ホスマリエンセ クリサンテムム・ムルチカウレ スプレー菊 |
黄苑
キオン
(黄苑 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 00:36 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動キオン | |||||||||||||||||||||
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キオン Senecio nemorensis
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Senecio nemorensis L.[1] |
キオン(黄苑[2]、学名:Senecio nemorensis L.[1])、キク科キオン属に分類される多年草[3]。別名が、ヒゴオミナエシ[2][4]。種小名の「nemorensis」は、「森林生の」を意味する[4][5]。名前の似ているシオン(紫苑)とは同科別属。和名は、紫苑に対して、花が黄色であることに由来する[4]。
分布
ユーラシア大陸のヨーロッパ、シベリア、中国、朝鮮半島から日本にかけての温帯域に生育する[6]。基準標本は、ドイツとシベリアのもの[5]。
日本では、北海道、本州、四国、九州に分布する[3]。山地から亜高山帯にかけてのやや日当たりのよい草地に生育する[2][5]。
特徴
地下茎は短く、茎の高さ50–100 cm[6]。散房状花序に多数の小さく鮮やかな黄色の花をつける[6]。頭花は直径約2 cm花、10個前後の管状花とその周囲の5個の舌状花からなる[4]。 花期は8–9月[5]。葉は互生し、縁には不揃いの鋸歯があり[6]、分裂しない[2]。
同属のハンゴンソウに似るが、ハンゴンソウは葉が三裂することで判別できる。
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花の細部
脚注
参考文献
- 佐竹義輔、大井次三郎、北村四郎、亘理俊次、冨成忠夫 編 『日本の野生植物 離合弁花類』平凡社〈草本III〉、1981年10月。ASIN B000J7UPCC。
- 清水建美、門田裕一、木原浩 『高山に咲く花』(増補改訂新版)山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑8〉、2014年3月22日。ISBN 978-4635070300。
- 豊国秀夫 『日本の高山植物』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、1988年9月。 ISBN 4-635-09019-1。
- 林弥栄 『日本の野草』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、2009年10月。 ISBN 978-4635090421。
- 牧野富太郎, 本田正次 『原色牧野植物大図鑑』北隆館、1982年7月。ASIN B000J6X3ZE。 NCID BN00811290。全国書誌番号: 85032603 。
外部リンク
- キオンの標本(山形県月山で1948年8月17日に採集) (千葉大学附属図書館)
- 日本のレッドデータ検索システム「キオン」 (エンビジョン環境保全事務局)
- Senecio nemorensis L. (The Plant List)(英語)
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