魚類のシュードモナス病菌とは? わかりやすく解説

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魚類のシュードモナス病菌 [Pseudomonas putida,Ps.fluorescens,Ps.chlororaphis]

 シュードモナス病は最初高知県下で晩秋ブリ発生した細菌性魚病である。症状皮膚の褪色鰓蓋(えらぶた)の出血(ひれ)の糜爛(びらん)などで、ときには体表膨隆生じ潰瘍をつくることもある。ブリのほかタイにもみられ、ウナギ赤点病同様にシュードモナス敗血症一つである。一般に初夏秋に発生しやすく、治療抗生物質(テトラサイクリン)が有効である。
ブリタイシュードモナス病菌シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)あるいはシュードモナス・フルオレスセンス(Ps.fluorescens)である。これらの細菌広く淡水中、腸内あるいは体表普通にみられる条件性病原菌である。いずれもグラム陰性好気性の桿菌(0.3-1.0×10-4.4μm)で、数本鞭毛(周毛)で運動する菌体内に黄緑色蛍光色素(フルオレシン)をもつことが特徴である。発育条件は23-27,pH5.5-8.5,塩分1.5-2.5%が最適である。前者タンパク質分解しないが、後者分解する点が違っている。この細菌病原因子としてタンパク質分解酵素リン脂質分解酵素研究された。
一方シュードモナス感染症としてコイキンギョ頭部背部尾鰭(おひれ)などが厚い粘膜状物で覆われる"白雲症"が知られ、その原因菌上記細菌性質ほとんど同じであるが、莢膜をもち鞭毛がなく運動しない点と、発育温度がやや低い点(約20)が違っているので、白雲非運動性シュードモナス・フルオレスセンスとされている。
また、アマゴシュードモナス類似した細菌であるが、中心部緑色の独特の集落をつくるシュードモナス・クロロラフィス(Ps.chlororaphis)である。この細菌病原因子として溶血毒素研究されている。最近アメリカではこれらの細菌による感染症シュードモナス敗血症とよぶようになった




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