魚津埋没林 (富山県)
魚津埋没林
名称: | 魚津埋没林 |
ふりがな: | うおづまいぼつりん |
種別: | 特別天然記念物 |
種別2: | |
都道府県: | 富山県 |
市区町村: | 魚津市釈迦堂 |
管理団体: | 魚津市(昭38・8・21) |
指定年月日: | 1936.12.16(昭和11.12.16) |
指定基準: | 地1,地5 |
特別指定年月日: | 昭和30.08.22 |
追加指定年月日: | 昭和28.03.31 |
解説文: | 曽テ陸上ニ繁茂シタル原始林ガ陸地ノ急激ナル陷沒ノタメ海中ニ沒入シ尋テ土砂ノ被フ所トナリタルモノナリ樹種ハすぎヲ生トシ多少ノ濶葉樹ヲ交フ樹齢ハ二百年乃至五百年ヲ主トシ稀ニ千年ニ及ブ埋沒樹ノ大部分ハ只其ノ樹株ヲ存スルノミナルモ中ニハ倒木ノ長キ樹幹ノ保存サルヽモノモアリ原始林下ニアリタル落葉層モ亦泥炭トシテ保存サルヽヲ見ル此等ノ埋沒樹ノ既ニ發掘サレタルモノ百六十餘本ニ及ベドモ尚多數ノ樹株、樹幹ガ附近一帶ニ埋沒シ居ルコトヲ豫想シ得ベシ 曽て陸上に繁茂していた原始林が、陸地の急激な陥没によって海中に没入し、次で土砂に被われて風化をまねがれたものである。樹種はスギを主とし多少の濶葉樹があり、樹令は200~500年、まれに1000年に及ぶ。発掘された樹根は直径4メートルに達するものをはじめその数200本を越えるが、更に多数の樹株、樹根が埋没しているものと予想される。海中の埋没林でその旧態をよく残すものとして他に類例がなく、学術上の価値が極めて高い。 |
特別天然記念物: | 青島亜熱帯性植物群落 高知市のミカドアゲハおよびその生息地 鬼首の雌釜および雄釜間歇温泉 魚津埋没林 鯛の浦タイ生息地 鳴沢熔岩樹型 鹿児島県のソテツ自生地 |
魚津埋没林
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 02:04 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動魚津埋没林(うおづまいぼつりん)は、富山県魚津市で発見された埋没林。国の特別天然記念物に指定されている。
概要
1930年(昭和5年)、魚津港改修工事の際に海底で発見され、その後1952年(昭和27年)や1989年(平成元年)、2016年(平成28年)にも発見された[1]。いずれも海面下に残されていたことから、かつては発見場所が地表面だったことを示している。これは約3,000年前(2016年に新たな樹根が発見されるまでは2,000年前とされていた)[1]に片貝川の氾濫による土砂流出によって杉原生林を埋没させ、その後の海面上昇によって現在の海面より下になったためと考えられている。発見された樹木の多くはスギであり、大小約200ほどで、最も大きな物で直径4m、周囲12mある。
1936年(昭和11年)に国の天然記念物、1955年(昭和30年)に特別天然記念物へ指定された[2]。現在は魚津市の魚津埋没林博物館に保存展示されており、一般にも公開されている。
脚注
関連項目
外部リンク
魚津埋没林と同じ種類の言葉
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