高野山大学のキャンパス誘致構想と構想の頓挫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 02:18 UTC 版)
「河内長野市立南花台西小学校」の記事における「高野山大学のキャンパス誘致構想と構想の頓挫」の解説
2013年7月には、以上の建物を転用することを前提に、複合施設を開館する計画案が公表された。この案では、以下の施設が検討されていた。 南花台公民館の公民館機能を含む、生涯学習や地域コミュニティ施設 体育館、運動場、プールを利用した市民スポーツ施設 芸術活動や体験学習などの拠点として活用する事業、生活・自立支援が中心の福祉事業、大学サテライトなどの民間企業が入居する施設 その一方で、和歌山県内に本部を置く高野山大学が、当校の跡地を新設学部のキャンパスにすべて活用することを河内長野市に打診した。打診を受けた市では、上記の計画案を白紙に戻すことを2014年9月1日に発表。さらに、市内初の4年制大学として、同大学が2016年4月に4年制の教育学部教育学科(仮称)を開設するという構想を明らかにした。 当初の構想では、河内長野市が高野山大学に旧校舎・施設を寄贈したうえで、20年間の活用を条件に敷地の賃貸契約を締結。2016年4月のキャンパス開設に向けて、両者の間で2015年中に基本協定を結ぶ予定だった。しかし、この構想を発表した直後に、和歌山県や河内長野市に隣接する同県橋本市が県内でのキャンパス開設を要請。また、旧校舎の改修費用が当初の想定を上回ることが判明したため、高野山大学の理事会では経営面から慎重な検討を求める意見が出された。 このような事情から、高野山大学では2016年12月3日に、構想の再検討を市に報告。学部・学科の新設認可に向けた文部科学省への申請をいったん見送ったうえで、開設の予定を2017年4月まで延期するという方針を示した。しかし、学内での再検討の結果、既設の密教学部の立て直しを優先することを理由に方針を転換。一時は教育学部の新設を断念した。結局、2017年1月18日付で、大阪千代田短期大学・大阪暁光高等学校(いずれも学校法人千代田学園が河内長野市内で運営する私立学校)との間で包括協定を締結。2018年2月には、大阪千代田短期大学の構内へキャンパスを設置することを条件に、文学部の1学科として教育学科を新設する計画を打ち出した。この計画を文部科学省へ申請したところ、2020年に認可されたため、2021年4月1日から文学部内の4年制学科として大阪千代田短期大学内に教育学科を開設している。
※この「高野山大学のキャンパス誘致構想と構想の頓挫」の解説は、「河内長野市立南花台西小学校」の解説の一部です。
「高野山大学のキャンパス誘致構想と構想の頓挫」を含む「河内長野市立南花台西小学校」の記事については、「河内長野市立南花台西小学校」の概要を参照ください。
- 高野山大学のキャンパス誘致構想と構想の頓挫のページへのリンク