高尾 (ブドウ)とは? わかりやすく解説

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高尾 (ブドウ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/05 06:44 UTC 版)

高尾

高尾(たかお)は、巨峰実生から選抜育成させた、無核(種無し)ブドウの品種である。品種名は東京都の名山である高尾山にちなんで命名された。

開花期のジベレリン処理(以下GA)により7-8グラムの楕円形の果粒となり、GA無処理の場合は4-5グラムの円形の果粒となる。整形果房は400-500グラム程度。果粒は紫黒色で、糖度17-18%と甘く、酸味は少ない。熟期は、育成地が東京都多摩地方の場合で8月下旬から9月上旬である。

花振いしやすい巨峰の欠点を改良する目的で、1956年秋より東京都農業試験場(現・東京都農林総合研究センター)の芦川孝三郎によって、巨峰の自然結実果で得られた120粒の実生から育成がおこなわれた[1]。当初の研究目標は達せられなかったが、全系統にGAに対する反応を調べてみると系統名立川1号と立川3号において容易に無核化ができる事を見出した。

試験選抜された立川1号は、1971年に東京都を代表する名山である高尾山にちなんで「高尾」と命名された。1975年1月28日に品種登録(育成者権)出願がなされた。登録番号は第264号(農林種苗名称登録)である。

本種は異数体(4x-1)であることが確認されている[2]

関連項目

脚注

参考文献


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