首都劇場・スカラ劇場
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「スカラ劇場 (ソウル特別市)」の記事における「首都劇場・スカラ劇場」の解説
1945年(昭和20年)8月15日、第二次世界大戦が終了し、同年9月8日から1948年8月15日に大韓民国が建国されるまでの間は、在朝鮮アメリカ陸軍司令部軍政庁がこの地域を統治した。終戦当時に同館の支配人であった洪燦(朝鮮語版)(1909年 - 1964年)が1946年、同館を買収して復興、館名も首都劇場と改称している。もっぱらアメリカ映画を中心に上映した封切館であり、1957年3月25日には國都劇場と同時封切として、『風と共に去りぬ』(監督ヴィクター・フレミング、米国公開1939年12月15日、日本公開1952年9月4日)を韓国初公開を行っている。 1962年4月に経営者が交代し、同年8月27日、70mmフィルム用の映写機を導入して改装し、スカラ劇場と改称して新たに開館した。こけら落とし作品は『ソロモンとシバの女王』(監督キング・ヴィダー、日本公開1959年11月22日、米国公開同年12月25日)であった。同年に撮影された同館の写真には、『ヴェラクルス』(監督ロバート・アルドリッチ、米国公開1954年12月25日、日本公開1955年4月6日)が上映中であり、次週上映作として『女優ナナ』(監督クリスチャン=ジャック、フランス公開1955年7月26日、日本公開同年6月18日)が待機している看板が写っている。 2005年までには閉館し、同年12月6日には、70年の歴史をもつ建築物の解体に入った。『ハンギョレ』の同月8日の報道によれば、文化財庁が登録文化財に登録することを同館の所有者に予告したところ、所有者は所有権の侵害であると反発しており、早期の解体を行ったとのことである。韓国の法律では文化財の指定、または登録の前提として、所有者の同意が必要であり、所有者による解体・撤去を停止することはできない。現在同館の跡地には「アジアメディアタワー」というビルディングが建っている。
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