非木材パルプ(紙)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 23:40 UTC 版)
麻 森林破壊を食い止めるための有効な解決手段として、世界では麻(亜麻、ケナフなど)の栽培が注目されている。 メリット 麻は一般的に繊維の一つとして認識されているためあまり知られていないが、パルプ原料として栽培も収穫も非常に簡単で、木材はパルプの原料として栽培するために20年以上かかるが、麻は約100日で栽培でき毎年の収穫が可能である。麻が世界で栽培されるようになれば、今までの10分の1のコストで一本の木も切らずに全世界へパルプの供給ができるという試算もある。また、麻は落葉樹の3 - 4倍もの二酸化炭素を吸収するため、麻の栽培・収穫によるパルプの生産がそのまま地球温暖化の防止にもつながる利点がある。 デメリット 麻薬成分を含む大麻の場合、免許を得ずに所持・栽培を行うと大麻取締法で規制される。それに加え、麻は成長が速い分地中の栄養分を異常に早く吸収するので、土地の劣化が進み砂漠化という別の地球環境問題を引き起こす可能性が指摘されている。 バガス サトウキビの絞りカスであり、古くから紙の原料として使われている。環境面から見ても注目されている。 メリット 砂糖を作る時に出る廃棄物であり、資源の有効活用になる。現在生産されているだけでも年間約370万トン生産されている。 デメリット パルプ以外の用途もあり生産されるバガスを全てパルプとして使えるわけではない。 ストーンペーパー 石灰石から作る紙。 メリット 石灰石は地球上に多く存在する。生産に水をほとんど使わない。強度があり水に強い。 デメリット 添加物としてプラスチック樹脂が必要(バイオプラスチックなどを利用し解決する試みがある)。
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