離脱計画とは? わかりやすく解説

離脱計画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/14 23:14 UTC 版)

功山寺挙兵」の記事における「離脱計画」の解説

11月1日徳地にて、山縣会議をしていた松島剛蔵元へ俗論派に牛耳られているより出頭急使が来た。山縣行けば処刑される考え松島留まるよう説得した松島罪に問われるとしても遠島程度で済むはずだと答え山口向かった赴いた松島捕らえられ、後に処刑された。 同日夜、山縣元に山口より諸隊参謀福田侠平来訪した福田は、俗論派の勢力日ごと増大する事を伝え、これに対抗するため諸隊を合じ五卿奉じて北部須佐撤退することを提案し、すでに五卿がこれを了承したことを伝えた山縣驚愕し交通の便よくない須佐では再起を図ることができない反対した。代わりに山縣は、山口進出した後、五卿帯同正義派同情的な長州支藩である長門長府藩藩主毛利元周頼り馬関赴くことを提案する福田山縣同意し山口帰還し諸隊へこの案を伝えた山口諸隊衆議し、俗論派が勢いを増す現状打破するため、まず全諸隊山口集結させることを決した11月2日奇兵隊膺懲隊は徳地出発し山口へ向かう。 同日高杉馬関より九州渡航した白石の弟、大場伝七らがこれに同行した11月3日西郷隆盛広島発して岩国に向かう。 11月4日奇兵隊山口到着する。他にも太田市之進椋野より御楯隊率いて到着し伊藤俊輔馬関より力士隊率いて到着する。(俗論派に牛耳られている)萩藩政府妨害の為か、付近に屯していた南園隊は山口現れなかった。諸隊幹部山口に残る藩重役浦元襄の元を訪れ建白書提出する建白書の内容は、幽閉中の三家老を許し藩政攘夷戻し藩主父子山口帰還し俗論派を抑えて正義派登用し武備恭順目指そうというものであった。この建白書山口集結したすべての諸隊連名提出された。また諸隊は、これとは別に当時山口に留まってい藩主父子両夫人の館に建白書写し提出し粗暴な行動出ないことを約束した。この日、諸隊隊員藩政府が武器庫としていた毛利隆元の霊を祀る常栄寺に赴き、銃器等の引き渡し強く求めた武器庫管理していた役人は、解散命令され諸隊武器貸与することは出来ない拒否した山縣有朋藩政府と全面抗争になるのは得策ではないとして諸隊隊員制止し銃器引き渡されなかった。 この間山口掌握していた俗論派は藩主敬親の名前を利用して懐柔試みたが、諸隊応じなかった。

※この「離脱計画」の解説は、「功山寺挙兵」の解説の一部です。
「離脱計画」を含む「功山寺挙兵」の記事については、「功山寺挙兵」の概要を参照ください。

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