離脱の管理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 04:10 UTC 版)
「ベンゾジアゼピン離脱症候群」の記事における「離脱の管理」の解説
短時間型あるいは中間作用型のベンゾジアゼピンからの離脱は、服用間の反跳性症状の強さのために難しくなる。さらに、短時間型ベンゾジアゼピンは、より強い離脱症状を生じさせる傾向にある。この理由のため減量による中止は、短時間型のベンゾジアゼピンを、ジアゼパム(セルシン、ホリゾン)やクロルジアゼポキシド(コントール、バランス)のような長時間型のものに等価換算した量に置換して行われる。正確な量の使用に失敗すれば、重篤な離脱反応を引き起こしうる。 24時間以上の半減期のベンゾジアゼピンには、ジアゼパム(セルシン)やクロルジアゼポキシド(コントール)のほかに、ロフラゼプ酸エチル(メイラックス)、クロナゼパム(リボトリール)、フルラゼパム(ダルメート)、メダゼパム(レスミット)、プラゼパム(セダプラン)、クアゼパム(ドラール)などがある。 24時間以下の半減期のベンゾジアゼピンには、アルプラゾラム(ソラナックス、コンスタン、カームダン)、ブロマゼパム(レキソタン、セニラン)、ブロチゾラム(レンドルミン、グッドミン)、エチゾラム(デパス)、フルニトラゼパム(ロヒプノール、サイレース)、ロラゼパム(ワイパックス、ユーパン)、ロルメタゼパム(エバミール、ロラメット)、ミダゾラム(ドルミカム)、ニメタゼパム(エリミン)、ニトラゼパム(ベンザリン)、トリアゾラム(ハルシオン)などがある。 利用者が少ない薬剤では、入手可能性が限られる可能性もある。また長時間型でも、クロナゼパム(リボトリール)では高力価であるし、クアゼパム(ドラール)などは15mgと20mgの錠剤型しかない。ジアゼパムは世界的に広く用いられ、2mgと5mgと10mgの錠剤に加え、散剤、液剤、また重篤な症状を呈した救急時には医療機関に注射剤もあり、換算基準であるため把握が容易である。 等価用量に置換してから、徐々に減量していく。アシュトンの方法における減量の幅は、反応と重症度に従って1〜2週間ごとに残っている用量から10%削減し、最終的な用量はジアゼパムの0.5mgまたはクロルジアゼポキシドの5mgである。
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離脱の管理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 10:10 UTC 版)
「薬物依存症#治療」も参照 一般的に、ほかの離脱を管理しやすい有害性の低い同種の薬物に置換してから、あるいはその物質のまま、徐々に減量する。 離脱においてとりわけ注意が必要となるのは、身体依存を伴うバルビツール酸系・アルコール型と、モルヒネ型であると1969年の世界保健機関の薬物依存の委員会においても指摘されている。 ベンゾジアゼピン系を含むバルビツール酸系・アルコール型は、GABAA受容体に作用し、モルヒネなどはオピオイド系の薬物でありオピオイド受容体に作用する。共に抑制剤である。
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