開発・性能とは? わかりやすく解説

開発・性能

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/25 22:46 UTC 版)

タイタンI (ミサイル)」の記事における「開発・性能」の解説

アトラス・ミサイルとの並行開発であり、アトラス開発保険として1955年1月より開発開始された。当初記号爆撃機系統の XB-68。後に SM-68 を経て、HGM-25A に変更されている。初飛行1959年2月6日識別番号の XB-68 は当初マーティン社で設計段階中止され超音速爆撃機使用されていた。空軍タイタン計画打ち出した目的2つあり、一つ目アトラス失敗した場合代替機として、二つ目がより大型の長射程2段式のミサイル人工衛星打ち上げ視野入れたより大型ペイロード同様に打ち上げられるようにする事である。 グレン・L・マーティン・カンパニー(1957年マーティン社になる)によって生産されタイタン I液体燃料ロケットエンジン用いた二段ミサイルであり、タイタンシリーズで唯一酸化剤には液体酸素燃料にはケロシン (RP-1) を用いている。後のタイタンシリーズは全て常温貯蔵可能な推進剤使用している。タイタン Iアトラスミサイル同様に RP-1 と打ち上げ前地下貯蔵タンクから注入される液体酸素燃焼するタイタン I の1段目は300,000ポンド (1,330 kN) の推力生み出し2段目は80,000ポンド (356 kN) の推力を生みだしたミサイル追尾誘導修正については、慣性誘導システムを有さず、外部からの無線誘導を必要とした。そのため、タイタンIは、3基の発射基を組みにし運用していたが、誘導修正のため、同時に1発ずつしか発射できなかった。配備基地には生存性高めるため、ミサイルサイロ設置された。タイタンIサイロ方式配備される初めてのミサイルであったミサイル地下垂直に置かれ格納されており、発射直前推進剤充填エレベーターにより地上へ鉛直移動し、それから発射が行なわれる燃料充填移動など発射までには約15分かかり即応性は高くないほか、発射直前にはミサイル地上露出し防御にも問題があった。 単弾頭ミサイルであり、弾頭にはMk.4再突入体用いられ、W38核弾頭搭載された。慣性誘導システムミサイル搭載されようになったのは後で開発されアトラス E ミサイルからである。アトラスシリーズは第一世代ICBMタイタン IIタイタン I とは対照的に第二世代である。タイタン I発射後、予め入力した標的自立的向かっていく慣性誘導装置搭載する計画があった。タイタン I は初の真の多段式(2段式)設計でもあった。アトラスエンジン信頼性為に発射時(小型姿勢制御エンジンも含む)全てのエンジン点火したが、タイタン I2段目のエンジン信頼性十分だったので1段目を切り離した後で点火したタイタン I二段目点火前に1段目を放棄するので依然アトラス搭載され燃料の方が多かったにもかかわらず到達距離アトラスよりも大幅に増えた。(そして2段目の燃料重量あたりの距離も大幅に増えた。)

※この「開発・性能」の解説は、「タイタンI (ミサイル)」の解説の一部です。
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