鐵とは? わかりやすく解説

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1.鉄を食べ新人種。

『日本アパッチ族』小松左京大阪陸軍砲兵工廠跡に住む「アパッチ」と呼ばれる人々は、採集した屑鉄売って日々の食を得ていたが、やがて彼らは、屑鉄そのものを食うようになった。彼らの身体鋼鉄化し排泄物純度の高い鉄となった大阪のみならず日本各地に鉄を食う人たちが現れ何十万人にもなった彼ら「アパッチ族」は、警察軍隊と戦う。彼らは弾丸はね返し、敵の武器戦車食って、ついに日本滅ぼしてしまった。かつてアウストラロピテクス獣肉食を始めて人間身体と脳は格段に発達した。食鉄人種の発生は、人類新たな進化示唆する出来事かもしれない

★2.妊娠中に鉄を食べる。

日田の鬼(き)太夫昔話出雲小冠者という天下一力士がいた。その母親妊娠中、毎日砂鉄ばかり食べていたので、小冠者五体は鉄のように堅い。ところが、たった1度だけ、母親胡瓜まくわうり)を食べた。そのため小冠者身体は、額に1箇所柔らかなところがあった〔*豊後日田力士・鬼太夫がこの秘密知り小冠者との相撲勝った〕。

弁慶伝説谷川健一鍛冶屋の母』) 弁慶の母は、つわりの時に鉄を好んで食べた。鍬を1丁、2丁と食べ10丁目の鍬を半分食べたところで、弁慶生まれた。そのため弁慶総身(そうみ)が鉄であったが、鉄を少し食べ残したため、4寸四方だけは人間の膚だった。

★3.鉄を産む。

『太平記』13干将莫耶が事」 楚王夫人が、鉄(くろがね)のによりそって涼んでいた。やがて夫人懐妊し、月満ちて1つ鉄丸産んだ楚王は「これは金鉄精霊であろう」と考え干将という鍛冶召して、「鉄丸宝剣作り献上せよ」と命じた〔*干将は妻莫耶とともに呉山にこもり、雌雄の2剣を作った〕。

★4.鉄製ストーブ

鉄のストーブグリムKHM127 婆さん魔女呪われて、どこかの国の王子が、の中の大きな鉄のストーブの中へ閉じ込められた。1人お姫様で道に迷い、鉄の箱(=ストーブ)の前へ来る。箱の中から、「小刀で鉄をけずり、穴を開けて下さい」と声がする。お姫様小さな穴を開けてのぞくと、美し王子黄金宝石くるまって光っていた。お姫様喜んで一生懸命に鉄をけずり、王子は穴から出てくることができた〔*その後王子お姫様はいったん離れ離れになるが、最後に2人めでたく結婚する燃えストーブ地獄、という解釈がある〕。



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