都市交通審議会答申第15号とは? わかりやすく解説

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都市交通審議会答申第15号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/23 05:52 UTC 版)

都市交通審議会答申第15号(としこうつうしんぎかいとうしんだい15ごう)は、都市交通審議会1972年昭和47年)3月1日に運輸大臣に提出した答申である。 答申名は東京及びその周辺における高速鉄道を中心とする交通網の整備増強に関する基本計画について(とうきょうおよびそのしゅうへんにおけるこうそくてつどうをちゅうしんとするこうつうもうのせいびぞうきょうにかんするきほんけいかくについて)。 1985年昭和60年)を目標年次としており、その1985年(昭和60年)には本答申の更新版である運輸政策審議会答申第7号が提示されている。

概要

高速鉄道の路線計画において、次の3点に重点を置いている[1][2]

  1. 東京都周辺部から都内業務地への通勤交通の確保
  2. 東京副都心の育成及び江東地区等の路線網の整備
  3. 新幹線鉄道等全国交通網との結合の強化

その結果として13路線を、1985年までに整備すべき路線と位置づけている。 また、3路線を、今後検討すべき路線と位置づけている。

答申路線

路線 区間[3] 該当路線
1号線 西馬込品川 - 泉岳寺 - 三田 - 新橋 - 浅草橋 - 浅草 - 押上 - 青砥 - 高砂 - 鎌ヶ谷市北部 - 千葉ニュータウン小室地区 都営地下鉄浅草線京急本線京成押上線京成本線北総鉄道北総線
2号線 中目黒 - 六本木 - 霞ヶ関 - 築地 - 茅場町 - 上野 - 北千住 - 竹ノ塚 - 松原団地 東京メトロ日比谷線東武伊勢崎線
3号線 渋谷 - 赤坂見附 - 新橋 - 神田 - 上野 - 浅草 - 三ノ輪 東京メトロ銀座線
4号線 荻窪方南町 - 中野坂上 - 新宿 - 赤坂見附 - 銀座 - 大手町 - 御茶ノ水 - 池袋 東京メトロ丸ノ内線
5号線 中野 - 高田馬場 - 飯田橋 - 大手町 - 東陽町 - 西船橋 - 北習志野 - 勝田台 東京メトロ東西線東葉高速鉄道東葉高速線
6号線 大宮市西部 … 浦和市西部 - 戸田市西部 - 高島平 - 巣鴨 - 春日 - 日比谷 - 三田 - 清正公前港北ニュータウン 都営地下鉄三田線東急目黒線
7号線 目黒 - 飯倉片町 - 永田町 - 市ケ谷 - 駒込 - 王子 - 岩淵町 - 川口市中央部 - 浦和市東部 東京メトロ南北線埼玉高速鉄道線
8号線 保谷 - 練馬 - 向原 - 池袋 - 飯田橋 - 市ケ谷 - 永田町 - 銀座 - 明石町 - 豊洲 - 辰巳 - 湾岸海浜ニュータウン豊洲 - 東陽町 - 錦糸町 - 押上 - 亀有 東京メトロ有楽町線東京メトロ半蔵門線)、西武有楽町線西武池袋線、JR京葉線
9号線 橋本 - 多摩ニュータウン中央 - 新百合ヶ丘 - 喜多見 - 代々木上原 - 原宿 - 日比谷 - 湯島 - 西日暮里 - 綾瀬 東京メトロ千代田線小田急小田原線小田急多摩線
10号線 橋本 - 多摩ニュータウン中央 - 調布 - 芦花公園 - 新宿 - 市ケ谷 - 神保町 - 住吉町 - 東大島 - 本八幡 - 鎌ヶ谷市北部 - 千葉ニュータウン小室地区 - 千葉ニュータウン印旛地区 都営地下鉄新宿線京王線京王相模原線千葉県営鉄道北千葉線(未成、現在は白紙撤回)北総鉄道北総線
11号線 二子玉川 - 渋谷 - 永田町 - 九段下 - 神保町 - 大手町 - 蛎殻町 - 深川扇橋 東京メトロ半蔵門線東急田園都市線
12号線 新宿 - 西大久保 - 春日 - 御徒町 - 蔵前 - 森下町 - 門前仲町 - 浜松町 - 麻布 - 六本木 - 青山 - 信濃町 - 代々木 - 新宿 - 西落合 - 練馬 - 高松町大泉方面、西落合 - 目白 - 護国寺 都営地下鉄大江戸線
13号線 志木 - 和光市 - 成増 - 向原 - 池袋 - 目白東 - 諏訪町 - 西大久保 - 新宿 (答申路線図では代々木付近まで) … 渋谷品川 … 羽田方面 東京メトロ副都心線東武東上線
検討路線 板橋付近 … 東中野中目黒五反田品川 主として環状6号道路を経由して、板橋附近より五反田、品川に至る路線

実質的にJR埼京線に置き換え。

検討路線 国鉄線の新たな路線
検討路線 環状7号道路沿いの環状路線 メトロセブン

脚注

  1. ^ 「東京およびその周辺における高速鉄道を中心とする交通網の整備増強に関する基本計画について」都市交通審議会、運輸と経済. 32(4)、P67 - 72、運輸調査局、1972年4月
  2. ^ 「東京及びその周辺における高速鉄道を中心とする交通網の整備増強に関する基本計画(昭47.3.1) 」都市交通審議会、都市開発. 10(108)、P98 - 102、都市開発研究会、1972年4月
  3. ^ 「東京圏における高速鉄道の整備基本計画--都市交通審議会答申第15号」、井山嗣夫、トランスポート. 22(5)、運輸振興協会、1972年5月


先代
1968年: 都市交通審議会答申第10号
東京圏の鉄道整備基本計画
1972年: 都市交通審議会答申第15号
次代
1985年: 運輸政策審議会答申第7号

都市交通審議会答申第15号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 03:56 UTC 版)

東京メトロ有楽町線」の記事における「都市交通審議会答申第15号」の解説

1972年昭和47年3月1日答申された都市交通審議会答申第15号では、第8号線の起点側が中村橋から保谷変更され終点側は明石町 - 湾岸間及び豊洲 - 東陽町 - 住吉町 - 押上 - 亀有間が追加された。同答申では保谷 - 練馬間は西武池袋線複々線化することが示されたほか、中村橋 - 護国寺間は削除され護国寺 - 目白間が東京12号線編入され志木 - 向原間は東京13号線として分離された。 このうち小竹向原駅 - 新木場駅間が有楽町線練馬駅 - 小竹向原駅間が西武有楽町線石神井公園駅 - 練馬駅間が西武池袋線の線増分複々線化)としてそれぞれ開業している。終点側は京葉間の湾岸沿いに海浜ニュータウン付近まで計画されていたが、ほぼ同じルート計画されていた京葉線当時貨物専用線として計画進行しており、後に旅客線へと用途変更されたことを受けて有楽町線新木場までの計画路線短縮した答申第15号削除され中村橋 - 目白 - 護国寺間(9.6 km)の分岐線は、不忍通り目白通り千川通り沿うルートにて都市計画決定され現在も有効であるが、前述通り路免許申請段階取り下げられ、また東京12号線都営地下鉄大江戸線)の支線として編入され区間東京都交通局免許申請見送ったため、事実上計画中止となっている。なお、この分岐線の護国寺駅現在の有楽町線別個の施設として計画され直通考慮されていなかった。

※この「都市交通審議会答申第15号」の解説は、「東京メトロ有楽町線」の解説の一部です。
「都市交通審議会答申第15号」を含む「東京メトロ有楽町線」の記事については、「東京メトロ有楽町線」の概要を参照ください。

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