都市交通審議会答申第6号
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ナビゲーションに移動 検索に移動都市交通審議会答申第6号(としこうつうしんぎかいとうしんだい6ごう)は、都市交通審議会が1962年(昭和37年)6月8日に運輸大臣に提出した、「東京及びその周辺における高速鉄道特に地下高速鉄道の輸送力の整備増強に関する基本的計画の改訂について」の答申である。1968年(昭和43年)4月10日に更新版である都市交通審議会答申第10号が提示されている。
概要
10路線を整備すべき路線と位置づけている。
答申路線
路線 | 区間[1] | 開業状況 | ||
---|---|---|---|---|
1962年6月 | 1968年4月 | 備考 | ||
1号線 | 品川 - 田町 - 新橋 - 浅草 - 押上 | 都営地下鉄浅草線 東日本橋 - 押上 |
都営地下鉄浅草線 大門 - 押上 |
押上にて京成押上線と相互直通運転。 泉岳寺 - 品川間はのちに京急本線として開業。 |
2号線 | 中目黒 - 六本木 - 霞ヶ関 - 築地 - 茅場町 - 上野 - 三ノ輪 - 北千住 | 営団地下鉄日比谷線 人形町 - 北千住 |
営団地下鉄日比谷線 中目黒 - 北千住 |
北千住にて東武伊勢崎線と、中目黒にて東急東横線と相互直通運転。 |
3号線 | 二子玉川 - 渋谷 - 赤坂見附 - 新橋 - 神田 - 上野 - 浅草 - 三ノ輪 | 営団地下鉄銀座線 渋谷 - 浅草 |
同左 | 二子玉川 - 渋谷間はのちに東急新玉川線として開業。 |
4号線 | 荻窪・方南町 - 中野坂上 - 新宿 - 赤坂見附 - 西銀座 - 春日町 - 池袋 - 向原 - 成増 | 営団地下鉄丸ノ内線、荻窪線 荻窪・方南町 - 池袋 |
同左 | 池袋 - 成増間はのちに営団地下鉄有楽町線として開業。 |
5号線 | 中野 - 高田馬場 - 飯田橋 - 大手町 - 茅場町 - 東陽町 - 船橋 | 未開業 | 営団地下鉄東西線 中野 - 東陽町 |
中野にて国鉄中央線(各駅停車)と相互直通運転。 |
6号線 | 西馬込 - 五反田 - 田町 - 日比谷 - 春日町 - 巣鴨 - 大和町 - 上板橋・志村 | 未開業 | 未開業 | のちに都営地下鉄三田線および浅草線の一部として開業。 |
7号線 | 目黒 - 飯倉片町 - 永田町 - 市ケ谷 - 駒込 - 王子 - 赤羽町 | 未開業 | 未開業 | のちに経路を変更して営団地下鉄南北線として開業。 |
8号線 | 喜多見 - 原宿 - 永田町 - 日比谷 - 池之端 - 日暮里 - 松戸 | 未開業 | 未開業 | 都市交通審議会答申第10号以降は「9号線」となる。 のちに営団地下鉄千代田線として開業。 |
9号線 | 芦花公園 - 方南町 - 新宿 - 春日町 - 厩橋 - 深川 - 月島 - 麻布 | 未開業 | 未開業 | 都市交通審議会答申第10号以降は「10号線」となる。 のちに経路を変更して都営地下鉄新宿線および大江戸線の一部として開業。 |
10号線 | 中村橋 - 目白 - 飯田橋 - 浅草橋 - 錦糸町 | 未開業 | 未開業 | 都市交通審議会答申第10号以降は「8号線」となる。 のちに経路を変更して営団地下鉄有楽町線として開業。 |
脚注
- ^ 「都市交通審議会の答申」、運輸公報. (663)、運輸省大臣官房、1962年6月19日
先代: 1956年: 都市交通審議会答申第1号 |
東京圏の鉄道整備基本計画 1962年: 都市交通審議会答申第6号 |
次代: 1968年: 都市交通審議会答申第10号 |
都市交通審議会答申第6号
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「東京メトロ有楽町線」の記事における「都市交通審議会答申第6号」の解説
1962年(昭和37年)6月8日に答申された都市交通審議会答申第6号では、第6号線以降の地下鉄が計画され、第10号線(当時)は「中村橋方面より目白、飯田橋及び浅草橋の各方面を経て錦糸町方面に至る路線」とされた。この答申に基づいて、同年8月29日に告示された建設省告示第2187号では、答申の第10号線は都市計画第8号線として「中村橋駅 - 江古田 - 西落合 - 椎名町 - 目白駅 - 江戸川橋 - 飯田橋駅 - 神保町 - 須田町 - 東両国緑町 - 錦糸町駅」(17.5 km)が正式に決定した。 この決定を受け、営団地下鉄は1962年(昭和37年)10月16日、同時に都市計画を決定した第7号線(南北線)とともに、第8号線谷原町 - 江東橋間(都市計画上の中村橋から西にやや延伸した20.88 km)として地方鉄道敷設免許を申請した。後に両路線とも東京都(東京都交通局)も路線免許を申請したことから、競願状態となる。
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