邪神・旧支配者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 01:52 UTC 版)
アザトート 名前のみの登場。具体的な説明に乏しくほとんどが不明だが、クトゥルーなどの旧支配者の比ではない力を有し、ヨグ・ソトホートなどの外なる神すら凌ぐ圧倒的な存在である。 ヨグ・ソトホート 外なる神。「混沌の究極の実態、一にして全なる神。全ての時空全ての次元に接して存在する超時空の王」と称される。盲目白痴のアザトートから生じた。ヨグ・ソトホートは知性なき主人の意思を代行する従者であるとのことであり、アザトートの従者または副王あるいは宰相と言われる由縁である。 人間に対して絶対的な力を振るったハストゥールやクトゥルーなどの旧支配者より圧倒的な上位の存在として描かれている。彼は『ラミア』ではラミアを追い彼女の生まれ故郷の星(惑星ゾティーク)を一瞬で破壊してのけた。しかしその力が巨大すぎるためか、格下であるはずのクトゥグアなどよりも、自由に時空間を行き来することが出来ないらしく、『ラミア』では星辰の位置から地球に来ることができずに、彼女を抹殺するためにクトゥグアやナイアルラトホテップを派遣した。 1巻での作品解説では、ラブクラフトの設定を踏襲しては物語が作り難いので、ダーレスの設定を踏襲して描いたとの説明がなされているが、一部でラブクラフトの設定も取り入れていると書いてある。 ナイアルラトホテップ 登場作品:『ラミア』『渚事件簿』『コンフュージョン』 本作品でもっとも重要な役割を果たす邪神。シリーズの随所で登場し、作品全体のトリックスターとしての役割を果たしている。 旧支配者・地の精。ヨグ・ソトホートの分身体。ヨグ・ソトホートは顕現に制限があるため、ナイアルラトホテップを派遣する。クトゥルフ神話では一般的にアザトースの配下とされることが多く、本作でヨグ=ソトースの配下とされているのは特徴的である。 作中では、ナイアルラトホテップを倒すことが出来るのは旧支配者の一柱クトゥグアのみと論じ、旧支配者の中でも主神に匹敵する力を有していると言及されている。また、「時空に蒔かれた混沌の種子」と称した複数のナイアルラトホテップの顕現体が作中に登場する。ときには人間体であったり、自覚すらないこともある。彼らはときには協力どころか対立すらしており、互いに相容れぬことすら混沌のうちと説明される。 ダゴン 登場作品:『ケイオス・シーカー』『ダーク・マーメイド』 水の邪神クトゥルーの眷属たる小神として登場する。『ダーク・マーメイド』ではS県T町で崇められている海神「堕魂」として登場。契約を結んだ漁村に豊漁の恵みを約束する代償として、毎年、少女を生贄を求めた。そして人間の女性と交わり、魚人(インスマウス人)と呼ばれる混血児を生み出し、また交わった女性を半魚半人の人魚としてのけた。 『ケイオス・シーカー』では、ダゴン秘密教団の儀式によって、風の主神ハストゥールの復活を阻止するべく召喚される。だが風の主神に水の小神ではなすすべなく、返り討ちに遭って滅びる。
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