運営体制の変更
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/24 03:03 UTC 版)
「LGVペルピニャン-フィゲラス線」の記事における「運営体制の変更」の解説
フィゲラスとバルセロナを結ぶ延長路線の開通が遅れ、2013年にようやく開通したものの、経済危機や格安航空会社との競争により、週に34本の貨物列車と70本の旅客列車という、当初の予想に比べて低い交通量のため、この路線を採算の取れるものにすることは困難であった。交通量が少ないため、2014年以降、TP Ferroは契約を再交渉し、2015年3月19日に破産前の手続きを申請したが、2015年7月6日に株主から200万ユーロの特別拠出金を得て回避し、2016年3月までの会社の継続を保証した。 2015年7月17日、TP Ferroはジローナ商業裁判所に対し、破産申請に相当する「自主的な司法管理下への移行要請」を発表した。2015年9月1日、ジローナ商業裁判所は、TP Ferroが7月に自主的に要請した、銀行やスペイン・フランス政府との間での債務の借り換えができなかったため、破産手続きの宣言を受理した。2015年9月4日、TP Ferroはジローナ商業裁判所により、「関係者全員との迅速な合意を得る」ことを目的として管財人の下に置かれた 。2016年には、5億5,720万ユーロに上る負債のうち、3億9,150万ユーロを貸し手に支払うことができないことが明らかになった。その結果、2016年9月29日、ジローナ商業裁判所は、TP Ferroの清算段階の開始を宣言した。2016年10月21日には、Línea Figueras Perpignan S.A.という会社(SNCF Réseau(フランス語版)とADIFの子会社)が設立された。2016年12月16日付の書簡で、フランスとスペインは、TP Ferro Concesionaria S.A.に対し、2016年12月20日午前0時をもって、コンセッション事業者の不履行によるコンセッション契約の終了を通知した。2016年12月21日には、ペルピニャンとフィゲラスを結ぶ国際区間の運用・保守が新会社Línea Figueras Perpignanに移管された。その後、本路線は継続して運行されており、フランスとスペインは2016年12月19日にパリで、この区間のTGVの運行・保守を4年間(さらに2年間延長可能)とする協定に署名した。 2017年、フランスとスペインがTP Ferroの親会社であるACSとエファージュを提訴した。一方、同年TP Ferroも7億ユーロの損害賠償を求めてフランス政府とスペイン政府をジュネーブ仲裁裁判所に訴えた。
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