車両数・導入傾向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 05:03 UTC 版)
「ノンステップバス」の記事における「車両数・導入傾向」の解説
日本におけるノンステップバスの車両数は、2000年時点で1,289台(2.2%)、2007年には12,216台(20.3%)と、交通バリアフリー法制定の2000年以降の毎年1000-2000台前後の導入傾向にあるといえる(括弧内の数字は乗合バス総車両数に占める割合)。2013年には、全国で18,672台(31.7%)が導入されているが、前述の通り、車両購入に関わるコストが高い為、経営の厳しい地方のバス会社ほど導入が進んでいない。特に東北地方では、車高が低いため、冬季に雪道で車体と路面が接触する恐れがあるというイメージから、導入が敬遠された結果、青森県では全国ワーストのわずか0.8%、秋田県でも下から2番目の1.8%の導入率となっている。一方で、最も導入率の高い東京都では75.1%となっており、都市部と地方での導入率に大きな格差が生じている。実際、秋田県では自治体がバス会社に委託したコミュニティバスに小型車3台が導入されただけで、秋田中央交通が2010年2月に導入するまで、一般の路線バスには1台も導入されていなかった。また大都市圏であっても、西日本鉄道(西鉄バス)は車内段差や収容力などの関係から、メーカー純正ボディへ完全移行するまでは本格導入がなされていなかった。しかしながら、初期のノンステップ車は既に10年以上経過し大都市圏の事業者を中心に経年廃車が発生しているため、地方のバス事業者はこういった車両を中古車で大量導入し、ノンステップバス化を進めたケースが増えつつある。
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