資金と配分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/03 01:37 UTC 版)
双務援助はある国から他国に直接与えられる援助である。多くの援助当局は、アメリカ合衆国国際開発庁のように双務援助を行っている。 多国間援助は特定の国から世界銀行や国際通貨基金、欧州開発基金のような国際機関に対して行われる援助である。こうした組織は、通常出資国が運営している。 個人や企業からの寄付は、もう一つの重要な援助である。そのような援助を行う行為は、特に資産家の一部においてフィランソロピーとして知られている。多くの移民が、経済的成功を求めて移住し、出身国の友人や家族に送金している。こうした支払いは、(フィランソロピーというよりは)「送金」として知られていて、国際的な資金移動の重要な位置を占めている。 非政府組織(NGO)はActionAidやOxfam、Mercy Corpsのように援助を行う上で主要な役割を果たしている。多くの慈善特定非営利活動法人は、活動を支援する一般からの寄付に頼っていて、慈善財団はよく投資し援助組織などの運動を支援する収益を用いる基金を監理している。援助組織は人道援助と開発援助の両方を行い、あるいは一つ以上の専門分野を持っているといえる。多数の援助NGOは、宗教と関わりがある。 多くのNGOは、独自の国際的な業務を行っている(食料や水の供給、パイプラインや住宅の建設、教育、健康、資金貸与など)。援助当局者によっては直接業務を行うところもあるが、現に必要な援助を行うNGOと契約したり委託するところも多い。 外国人学生への奨学金も、政府なり私立の学校や大学によるものであれ、一種の開発援助とみなせるかもしれない。 2005年、G8は2010年を目標としたAIDS治療に対する国際的な関与を決めた。近年サミットはこの目的や貧しい国々の総合的な発展のため、そして約束を実行させるロビー活動を行う国々が行う援助を約束する場となっている。 開発途上国に対する政府援助の統計は、政府開発援助をご覧ください。
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