譲渡に伴う改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 01:34 UTC 版)
譲渡される場合は、相手の鉄道会社の設備に合わせた車両改造が必要になる。主なものは次のとおり(すべてが実施されるとは限らない。無論、これ以外の改造が行われることもある)。 先頭車化改造(具体的には短編成化における運転機器の取り付け) トイレの設置・撤去 保安装置の改造(取り付け・取り外し) モーターの改造(搭載車両の変更・出力の変化(電圧が異なる場合に多い)、付随車化など) 台車の改造・交換(軌間の異なる場合に多い) 集電装置の改造(第三軌条集電→架空線集電など) 転用先がワンマン運転をしている場合、当該路線のニーズに応じて自動放送装置やデッドマン装置・緊急列車停止装置、運賃回収機・乗車駅証明書発行機、バックミラーの設置が行われたり、ドア回路についても特定ドアのみの開閉が可能なように改造が行われる。また、わたらせ渓谷鐵道のトロッコ列車「トロッコわたらせ渓谷号」の客車の中間車用として京王から譲渡された5000系は、譲渡に際して冷房装置の取り外し、電装の解除、内装の変更、窓周りの改造などといった種車の原形を留めない大幅な改造が行なわれている。 転用を期に各部のリニューアルが行われたり、非冷房車ならば冷房装置が取り付けられることも多い。 なお、譲渡の際は車両形式も変更することが一般的だが、一部の事業者では譲渡前と同じ形式(稀に同一の車両番号)を名乗るケースもある。
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