譲渡に伴う変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 07:25 UTC 版)
しなの鉄道開業時には、長野総合車両所所属N31・N32・N35編成が付随車を外した3両編成で譲渡され、編成番号はS51・S52・S53がそれぞれ付番された。 保安装置は小海線で運転された「葉ッピーきよさと」のほか京葉線に直通する「ファンタジー舞浜」で首都圏乗入する運用に充当されることからATS-Pを搭載していたが、譲渡時に撤去しATS-SNのみとした。車体色は当初長野色のまま譲渡されたが、まもなく赤とガンメタリックを基調とするしなの鉄道塗装(通称:しなてつカラー)への塗替を施工。客室ではリクライニングシートがそのままとされたが、トイレは使用停止となった。 115系ならびに169系の共通事項として、小諸駅では2番線・3番線ホームに長野方面・軽井沢方面の列車が並ぶことから階段付近となる長野方先頭車助士席側に案内用行先表示札が掛けられた。また115系を主体にワンマン運転を行う関係から、ホーム上ミラーで後方確認時に視界を遮らないよう運転室列車番号表示器が撤去された。 1998年には輸送力増強のためさらに1編成3両が追加譲渡され、編成番号はS54が付番された。 同編成はE127系100番台投入により余剰となったN33編成から付随車を外した3両編成で、S51 - S53編成と同様に譲渡に際しATS-Pが撤去された。塗装はガンメタリック部分を通常の灰色に変更を実施。これに併せてS51 - S53編成も灰色に変更された。 また種別幕の「普通」表示は原則白字に黒文字で表記されるが、S53編成のクハ169-20とS54編成のクモハ169-13は青地に白文字表記と相違点がある。 このほか冬期にはモハ168形のパンタグラフ集電舟に霜を取り除くカッターを装着した通称カッターパンへ換装された。
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