警察官の階級・階級的職位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 08:54 UTC 版)
「日本の警察」の記事における「警察官の階級・階級的職位」の解説
「日本の警察官#階級・階級的職位」も参照 警察法第62条により9階級に区分される。警察庁長官と巡査長は法的には階級でないが便宜的に記す。 警察庁長官(警察庁の長で日本の警察官の最高位の官職名と職位であるが、階級の枠外) 警視総監(警視庁の長で階級最高位) 警視監(警察庁次長、警察庁内部部局の局長、部長、官房審議官、管区警察局長、大規模道府県警察本部長、警察大学校長、警視庁副総監など) 警視長(警察庁課長、小規模警察本部長、大規模警察本部の部長級など) 警視正(警察庁理事官、警視庁課長、県警察本部の部長級、大規模警察署長) 警視(所属長級:警察本部の参事官、中小規模警察署の署長、県警察本部の課長など その他:副署長・次席、警察本部の管理官、調査官、警察署の刑事官、地域官など) 警部(警察署の各課長、県警察本部の課長補佐級など) 警部補(警察署の係長級) 巡査部長(警察署の主任級) 巡査長(巡査長に関する規則(昭和42年国家公安委員会規則第3号)で定められた呼称・職位。警察法上は巡査) 巡査(係員) 階級序列-12345678-9胸章 警察庁長官 警視総監 警視監 警視長 警視正 警視 警部 警部補 巡査部長 巡査長 巡查 肩章 警察庁長官は階級外であるため階級章がない(行政官としての職位)が、警視総監の階級章より日章が1個多い計5個の日章を配したものを「警察庁長官章」として規定し、肩章として着用している。 警視監、警視長、警視正の階級にある者のうち警察庁(管区警察局を含む)に勤務している者は当然に国家公務員であるが、都道府県警察に勤務する者(警視総監も含む)も国家公務員であり、この場合、特に地方警務官と呼ぶ。警視以下の階級にある者のうち警察庁(管区警察局を含む)に勤務している者は国家公務員だが、それ以外の都道府県警察に勤務する者は地方警察職員と称される地方公務員である。 巡査(昇任を望まずあえて試験を受けない者も含む)のうち一定の条件を満たすものを「巡査長」に任命する制度がある。職責や待遇は巡査より上がり巡査長としての階級章も付与されるが、国家公安委員会規則で設けられた制度のため正式な階級ではなく、法律上は巡査である(正確を期す際は「巡査長たる巡査」などという)。 警視以下の階級にある場合、国家公務員なら警察庁警視、警察庁警部など、地方公務員なら○●県警視、●○県警部など(東京都の場合は警視庁警視、警視庁警部など)と称するのが正式な官名である。 階級とは別に署長や課長等の役職名もある。また、役職には関係なく、その階級に対する愛称のようなものもあるが、これは各県において違いがある(例えば班長は警視庁では巡査長だが、千葉県警察では警部補のことを指す)。
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