許可が下りなかった事例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 07:55 UTC 版)
「替え唄メドレー」の記事における「許可が下りなかった事例」の解説
かつて嘉門自身も在籍していたコロムビアの専属楽曲や、ビーイングに所属する歌手たちの曲は、ほとんど許可が下りずCD化されていない。大相撲の力士の名前を織り込んだ替え歌も、日本相撲協会から許可が下りずCD化されていない。ただし、「横綱」「力士」といった四股名を特定しない歌詞については、多くのシリーズで替え歌が歌われている。 CMソングの替え歌は、企業イメージや商品イメージを損なうものとして、許可をもらうのが難しいという(嘉門本人談)。ローソンのCMソング「開いてます、あなたのローソン」の替え歌として「閉まってます、田舎のローソン」という内容の曲をローソンに提示したところ、「うちは田舎でも開いてます!」と一喝された。この他、シオノギ製薬の「セデス」の「痛くなったら、すぐセデス」のフレーズを「臭くなったら、そりゃ屁です」と替えて許可を得ようとしたものの、同担当者から「お断りさせて頂きます」と返答に遭い、許可が下りなかったこともある。洋服の青山では重役会議に招聘されて「要するにアホやわ〜」と披露したものの許可が下りなかった。また、味の素「ほんだし」のCMソングを替え歌にした時(「3」に収録)には、CDリリースの許可を得ると同時にCMソング自体が変更された。 日本以外の人物との交渉は、日本語歌詞とそのニュアンスが作者に理解してもらうのが難しいため、洋楽の替え歌はライブやテレビ出演時に歌うのみで、発売には至っていない。ビートルズの「イエロー・サブマリン」のサビ部分を「理科室に蛇のホルマリン」としたが、相手側には伝わらなかった。また、「ハッピーバースデートゥーユー」を「履きまっせ、クツ〜、履きまっせ、下駄〜、履きまっせ、ロンドンブーツ〜、履きまっせ、草履」としたところ、著作者から「歌詞を英訳して送ってほしい」と頼まれ「靴を履きます」などと英訳したところ著作者から「意味が分からない」と拒否されたと、嘉門本人が語っていた。洋楽の替え唄を歌う場合は「洋楽の替え唄」ではなく「外国の歌に、でたらめな日本語の歌詞をのせて歌ってしまうシリーズ」として披露している 岸田敏志の「きみの朝」のサビをムーミンに結びつけてカバだと歌おうとしたところ、岸田の了解はとれたが、ムーミン原作者のトーベ・ヤンソンの関係者から「ムーミンはカバではない」と一蹴された。それを聞いた嘉門側が「カバではないとしたら、ムーミンは何なんですか?」と聞いたところ、「ムーミンは、ムーミンなんです」との答えが返って来た。その後、「きみの朝」の替え歌は別のフレーズで「青春フォーク替え唄メドレー」に収録された。 こういった収録できなかった作品は、ライヴやテレビ番組にゲスト出演した際に披露されることがある。
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