設計例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/02 07:13 UTC 版)
「フリーフライト (模型航空)」の記事における「設計例」の解説
現在では、オープン系のゴム動力機は飛ばす場所が無くなったので、現役の機体に基づ設計例はほとんど存在しない。 僅かに、イギリスで「B.M.F.A.(ブリティッシュ・モデル・フライング・アソシエーション: イギリス模型航空協会)ラバー」という、動力ゴムだけ50gに制限した規格を、従前の真のオープン・ラバー級の後継として試みている。 過去においては、1960年前後がイギリスのオープン・ラバーの最盛期であった。 当時の設計としては、F1B級程度の翼面積の機体を、より簡易な軽量構造で作り、軽量化された重量分を動力ゴムに置き換えたものが、一般的であった。 機体を大型化した場合、二乗三乗の法則により、翼面荷重(機体重量/翼面積)は大型機ほど増えることになり、飛行速度・沈下速度は大きくなる。大型化は空力効率の向上をもたらすが、前述の性能低下と相殺され、不利となる場合も少なくない。1960年当時の技術水準では、F1B級程度の大きさのオープン・ラバー機が妥協点であった。 1960年代以降、新種のプラステイック材、接着剤、更にはカーボン繊維材など新素材が断続的に取り入れられ、工作手法も進歩したので、オープン・ラバーは大型化している。 大型の設計としては、F1C級(合計翼面積は37.5平方dm)を超える大きさで、翼幅(スパン)と全長が1.8mくらいのものもある。現在のB.M.F.A.ラバーでも、この大きさを踏襲した機体が試みられている。 日本の旧R級は、当時のFiB(W)級より一回り小さい、主翼面積12~13平方dmくらいが、全重量170gに対応する実用最大寸法であった。また、戦中の旧C級を踏襲した翼幅・全長が900mmくらいで、全重量が100~130g程度の機体が、手ごろな中型機であった。
※この「設計例」の解説は、「フリーフライト (模型航空)」の解説の一部です。
「設計例」を含む「フリーフライト (模型航空)」の記事については、「フリーフライト (模型航空)」の概要を参照ください。
- 設計例のページへのリンク