設計及び建築
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/04 06:53 UTC 版)
「ケンブリッジ・シアター」の記事における「設計及び建築」の解説
設計は、ウィンペリス・シンプソン・アンド・ガスリー(英語版)が担当した。内装の一部をアイヴァン・チャマイエフが手掛け、ブロンズのフリーズは彫刻家アンソニー・ギボンズ・グリンリングの手によるものである。建材には鉄とコンクリートを用いており、洗練された簡潔な線で構成されたデザインが目を引く。本劇場は、1950年に改装が施されている。当初の金と銀の装飾が赤へと塗り替えられ、燭台とシャンデリアが新たに備え付けられた。1987年、カール・トムズ(英語版)によって再度改装が行われ、当初の内装が復元された。円形のエントランスホワイエに設置されたグリンリングのブロンズのフリーズには運動をする裸体の人物像が描かれ、続くメインホワイエにも同様の踊る裸像を描写したパネルが掲げてある。部分的に人工の大理石を使用した壁の付柱には上向きに照明器具を取り付け、天井は多層構造で間接照明が用いられている。 イングリッシュ・ヘリテッジは次のように述べている。 ケンブリッジ・シアターは、1920年代ドイツにおいて先駆けて発展したモダンな表現主義の建築様式を採用した初期の希少な実例である。そこにはミュージックホールの過剰なデザインや当時の映画に対する意識的な反応が見られる。劇場はより洗練された娯楽に相応しい新たな様式を志向し、それを間接照明、光沢のある鉄や明るい色合いによって彩られたシンプルな形状からなるドイツのモダンなフォルムに見出した。それが映画館の設計に取り入れられたのは1935年のことである。 本劇場は、1999年1月に2級指定建造物に指定された。
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