データベース例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/06 15:54 UTC 版)
簡単な複数の関係変数と属性の設計例 顧客(顧客ID、税ID、名前、住所、市、県、郵便番号、電話番号) 注文(注文番号、顧客ID、請求書番号、注文日、納品予定日、条件、状況) 注文明細(注文番号、請求書番号、製品コード、数量) 請求書(請求書番号、顧客ID、注文番号、日付、状況) 請求書明細(請求書番号、明細番号、製品コード、出荷数量) 製品(製品コード、製品名) 以上を表にすると、以下のようになる。顧客表 顧客ID税ID名前住所市県郵便番号電話番号 注文表 注文番号顧客ID請求書番号注文日納品予定日条件状況 注文明細表 注文番号請求書番号製品コード数量 請求書表 請求書番号顧客ID注文番号日付状況 請求書明細表 請求書番号明細番号製品コード出荷数量 製品表 製品コード製品名 この設計では次の6つの関係変数がある。 顧客、注文、注文明細、請求書、請求書明細、製品 太字でかつ下線のついた属性の集合は候補キー(candidate key)である。太字でない下線のついた属性は外部キー (foreign key) である。 一つの関係変数に複数の候補キーがある場合は、複数の候補キーから一つを任意で選び主キー (primary key) とする。候補キーが一つである場合は、必然的にその候補キーが主キーとなる。主キーは他の候補キーよりも選好して使われる。主キー以外の候補キーを代理キー (alternate key) と呼ぶ (ただしこのデータベース設計例では代理キーは無い) 。 候補キーは一意識別子 (unique identifier) であり、関係変数に組の重複を許さないよう強制するはたらきがある。組の重複が有ると集合の基本的定義に違反することとなり関係ではない別のもの(bag; バッグ)になってしまう。外部キーとスーパーキー(superkey; 候補キーを部分集合として含むキー)は複合している場合がある。つまり一つではなく複数の属性から構成されている場合がある。 次に顧客関係変数を表形式で記述する。関係は関係変数に割り当てられる値(関係値)と考えることができる。
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