設計と装備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/17 04:27 UTC 版)
「パルヒム型コルベット」の記事における「設計と装備」の解説
本型の船体は、通常のステンレス鋼を使用している。主機関としては、ソ連の設計によるM504 6気筒ディーゼルエンジン×3基を搭載し、それぞれに推進軸を有するようになっている。このうち、中央の1基は可変ピッチ・プロペラを使用した巡航機、両側の2基は固定ピッチ・プロペラを使用した加速機とされており、合計出力は14,250馬力である。 本型の武装は、いずれも同世代のワルシャワ条約機構海軍艦艇において標準的なものが搭載されている。対潜火力としてはRBU-6000を2基搭載しており、それぞれの弾庫容量は96発であった。また、通常型の爆雷も搭載していた。 防空火力としてはAK-725(ロシア語版) 57mm連装砲が1基搭載されているが、これは1960年代初頭よりソ連海軍の標準的な高射砲として運用されてきたものである。艦対空ミサイル装備としては、9K32近接防空ミサイルの連装架台を備えるが、これは射撃指揮が手動であり、また射程・精度の面でも、ソ連海軍が小型対潜艦に搭載していた4K33 オサーM個艦防空ミサイル・システムには大きく劣るものであった。また、小口径砲としては30mm連装のAK-230を搭載しており、これはCIWSとしてもある程度期待しうるものであるが、対艦ミサイルを迎撃しうるほどのものではなかった。従って、本型は対艦ミサイル防御に関しては非常に脆弱であった。
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