装備と戦術
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槍騎兵が活躍した18世紀から19世紀の装備および戦術は以下のようなものだった。17世紀においては戦闘用の騎兵槍が戦場で武器として使われることはほとんどなかった。 一般的な槍騎兵の装備は、騎兵槍、サーベル、ヘルメット、カービン銃だった。ランスの全長は2メートルから3メートル前後で、先端にはしばしば小旗がつけられた。サーベルは敵騎兵との乱戦になった場合に必要だった。騎兵槍はサーベルに比べて小回りが効かず、懐にもぐりこまれると不利になるからである。 また、騎兵槍を使いこなすには、時間をかけて複雑な訓練を行う必要があった。そのため、訓練用の騎兵槍が存在している。 ヘルメットは重騎兵のものと同じものを使用したが、熊皮帽などで代用している場合も多かった。ポーランドのウーランは、チャプカと呼ばれる頭頂部に四角形の板を貼り付けた独特の帽子をかぶっていた。上記のようにポーランド槍騎兵は他国に模倣されたため、フランスやプロイセンの槍騎兵でもチャプカを被っていることがあった。当時の騎兵の例に漏れず、槍騎兵もモールや飾り帯(サッシュ)などで派手に着飾っていた。 槍騎兵の主任務は歩兵隊列の破砕、および敵歩兵の掃討であった。槍騎兵は数列の横列を組んで突撃した。正面突撃は自殺行為であるため、よほどのことでもない限り実行することは無かった。普通は機動力を生かし、敵歩兵の側面ないし背面に回り込んでから突撃した。また、移動や隊形変更で隊列が乱れたときも狙った。時には敵歩兵の発砲後、再装填にかかっている瞬間を狙って突撃する場合もあった(マスケット銃は再装填に20秒から30秒程度かかる)。ただし、大半の軍事指揮官は、成功しても損害の多くなる突撃をできるだけ避けようとしたため、砲兵や歩兵の火力によって敵が崩れるか、あるいは撤退を始めた頃に槍騎兵を投入することが多かった。
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装備と戦術
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ストレレッツの主装備はマッチロック式(火縄式)、もしくはフリントロック式マスケット銃であり、用兵的には同時期のヨーロッパ諸国のマスケット銃兵とほぼ同様であった。また、白兵戦用にバルディッシュ(三日月斧)と呼ばれる長柄の斧を装備していたが、これは射撃時には銃架としても用いた。この他、特に指揮官はサーベル、パイクなどを携行することもあった。
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