装備としての燃料計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/05 16:20 UTC 版)
燃料計は他の計器類と異なり、比較的早い段階からほぼ全ての自動車への純正採用が進んでいった。これはトリップメーターなどの距離積算計すら存在しなかった時代には、自動車や二輪車の使用状況によっては、燃料の欠乏による自走不能が、そのまま遭難などの搭乗者の生命の危機に繋がる重大な事故を招く危険性が高かったためである。 しかし、燃料タンク内のフロートを使用してメーターに表示する形式が長い間変わらなかったことから、「燃料タンクに残り何リットル燃料が残っているのか」を正確に把握する事は現在でも極めて困難なままとなっている。また、機械式にせよ電気式にせよ燃料タンク内にフロートを備えることが必須であるため、一部の燃料キャップ一体式燃料計を除いて、燃料計を元々備えていない車種に後付けで燃料計を付加することはかなり難しい。 安全性などの観点から、タコメーターなどのようにコスト削減の際に省略されることはまず有り得ない装備であるが、トリップメーターと平均燃費による逆算法を熟知した操縦者であれば、必ずしも燃料計だけを頼りに走行する必要性は無いなど、相反する要素を備えた装備である。 そのためか、燃料計は法律上必要な装備とはされておらず、燃料計を排除したり、故障により動作しない状態であっても整備不良となることはなく、車検にも影響はない。
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