被害者Bへの暴行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 15:49 UTC 版)
「大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件」の記事における「被害者Bへの暴行」の解説
木曽川事件・暴行現場 被害者Bへの暴行現場:愛知県稲沢市稲沢町北山・当時の加害者Z宅(付近) 18時ごろになってシンナーを吸いたくなったKMがXに「落ち着いて(シンナーを)吸える場所はないか?」と尋ねたところ、Xはシンナー仲間の古株である男Zの家(愛知県稲沢市稲沢町北山)を提案した。KM・KA・HMの3人を含めた一行は「そこならシンナーを楽しめそうだ」と考え、同日18時ごろにZ宅へ到着した。Vを除く一行の6人(KM・KA・HMとW子・X・Y子)は新たに3人(Zとその妹、妹の女友達)を加えた9人でシンナーを吸い始め、しばらくするとKMが突然Zに対し「何ガンつけてるんだ」と因縁をつけて暴力をふるったが、この時はZの妹が制止したために収まった。 シンナーパーティーが始まってから1時間後にはシンナーが足りなくなったため、Zが近くに住む不良グループの仲間の1人である男性B(当時22歳)に「シンナーを持ってきてくれ」と電話した。KMとも知り合いだったBはジュースの空き瓶に小分けされたシンナーを2,500円で購入してZ宅へ持参したが、かつて交際していた女性をKMから強姦同然に奪われた過去があり、シンナーを吸いながらKMをたびたび睨みつけ、KMから掴みかかられると逆に牽制しようと「刑事を呼んでもいいんだぞ」と言い放った。 しかし19時40分ごろ、この言葉に逆上したKMはBの顔面を拳で殴ったり足蹴りしたりした。またKAもBの身体が邪魔になってテレビが見えにくかったことや、自身も「Bから睨まれている」と感じて腹を立てたことからKMに加勢し、Bの顔面・頭部を拳で殴るなどした。Zの時と違い、シンナー仲間たちは誰もBへの暴行を止めようとせず、KMらはそれぞれの間で暗黙のうちに意志を相通じて共謀してBへの暴行を加えた。 大阪事件とは無関係だったXもBへのリンチに加わり、Bの顔面を拳で殴った。さらにKM・Xはこもごもビールの空き瓶・ウイスキーボトル(平成7年押第231号の7)でその頭部・顔面・背部などを殴打したほか、KAも加えて3人で箒(平成7年押第231号の3)の柄でBの手・肩・背部などを多数回殴打した。そしてW子もKMの先輩だったBに対し「情けない先輩だな」などと言い、KMとともに箒の柄でBの身体を複数回殴打した。さらに別室にY子と2人でいたHMも、KMから「お前何やってるんだ、いちゃついてないでお前もやれ」などと指示されたことから暴行に加わり、ビールの空き瓶・箒の柄などでBの身体を殴りつけた。その間、少女たちはBへの暴行を傍観しながらZ宅の電話を使って宅配ピザを注文し、KMたちは21時20分ごろに配達されたピザを食べ、ウィスキーを飲んだりしながらBへの暴行を継続した。そしてKMはピザを食べる際に使用したフォークをBの頭部に突き刺し、そこから出血してくるとウィスキーを傷口に注いだり、包丁を突き付けたりした。またXもKMが包丁とともに持ってきた醤油差しを使ってBの頭部に醤油を垂らしたりした。 同日22時30分ごろ、Zが「そろそろ父親が帰宅する時間だ」と告げたため、KMは無抵抗のBを立ち上がらせて歩かせようとしたが、Bは玄関を出たところで足を引きずりながら脱走しようとした。しかし約20 m程度逃げたところでXらに追いつかれて捕まり、Xの「木曽川べりの緑地公園なら人気がない」という一言でリンチの場所が決まった。
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