被害者および関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 08:50 UTC 版)
「護られなかった者たちへ」の記事における「被害者および関係者」の解説
三雲 忠勝(みくも ただかつ) 仙台市青葉区福祉保健事務所保護第一課課長。昭和43年8月6日生まれ。生活保護法に熟知し、実務にも長け、専門知識と業務に明るい人間で生き字引のような男。慎重な性格で、度が過ぎるほどのお人好し。 震災で兄夫婦と甥2人を失ったが、20年以上前に結婚し、家計を一任する妻の尚美(なおみ)と、現在は東京の化粧品会社に勤務する23歳の娘は無事だった。 沢見(さわみ) 三雲の同僚で、最後に三雲を目撃した男。生活保護申請の窓口担当だが、相談にのっているというより相手を見下す口調になってしまう。 円山 菅生(まるやま すがお) 三雲の部下。現在は主にケースワーカー業務に携わる。職務には忠実で、不正受給が疑われる場合は毅然とした態度で打ち切りを決めることもあるが、本当は必要な状況にも関わらず恥や外聞で受給をしぶる者にはなんとか保護を受けさせようと躍起になる。 楢崎(ならざき) 仙台市青葉区福祉保健事務所の所長で三雲の上司。50がらみ。三雲とは一緒に働いて2年だが、「あれほど思いやりのある人間に会ったことがない」と、三雲の人間性を大絶賛している。 城之内 猛留(じょうのうち たける) 宮城県議会議員。政治家には珍しく黒い噂が皆無で、後輩議員にも尊敬する者が多い人物。 青葉区庚申町の瀟洒な一軒家に住み、妻の美佐(みさ)とは結婚して30年以上経つが、プライベートでも一度も浮いた話がなく、仕事仲間からは一穴主義と陰口を叩かれるほどの堅物。 上崎 岳大(うえさき たけひろ) 65歳。8年前は塩釜福祉保健事務所で所長として働いていた。数年前に妻を亡くし現在は独身。所長を退任後は天下りで小さな団体の名誉職をつとめ、「宮城セレブリティ倶楽部」という団体に所属。買春ツアーなどをあっせんしていた。
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