被害者Bを殺害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 15:49 UTC 版)
「大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件」の記事における「被害者Bを殺害」の解説
木曽川事件・殺害現場(木曽川左岸堤防) 殺害現場:愛知県尾西市祐久字外浦36番地・木曽川左岸堤防「尾西文化広場」駐車場(現:愛知県一宮市祐久外浦36番地) 同日23時ごろ、KM・KA・HMおよびW子・X・Y子・Zの7人はVの運転する車で2便に分かれて場所を移動することにし、Z宅から7 kmほど離れた木曽川沿いにある「愛知県木曽川祖父江緑地公園」(以下「祖父江緑地公園」。愛知県中島郡祖父江町大字祖父江字鍋島132番地 / 現:愛知県稲沢市祖父江町)へ移動した。そしてKM・KA・HMとX・Wは祖父江緑地公園で共謀してリンチを再開し、HMが近くで拾ったカーボン製パイプ(セイルボード製マストの1部分 / その一部が「平成7年押第231号の2」)でBの身体を十数回殴打したほか、KM・Xもそれぞれ箒の柄・カーボン製パイプでBの頭部・大腿部などを約10回ずつ殴打し、KAも箒の柄でBの身体を殴打した。途中でBは祖父江緑地公園駐車場へ入ってきた自動車に気付いて追い返したが、警察に通報されることを恐れてさらに場所を移動することを決め、再びVが運転する車で2便に分かれて木曽川左岸堤防に隣接した「尾西文化広場」の駐車場(愛知県尾西市祐久字外浦36番地 / 現:一宮市)へ移動した。Bは既に重傷を負ってはいたが、この時点では死に至るほどではなく、最悪の事態を避ける機会はあったが、KMらはリンチを続けてBを死亡させた。 KM・KA・HMとX・W子は尾西文化広場駐車場でもBへの集団暴行を繰り返し、KAは箒の柄でBの頭部などを多数回殴ったり、堤防の上からBの身体を堤防下へ転がり落としたりしたほか、HMもカーボン製パイプで頭部・背部を数回殴打した。またKMもカーボン製パイプでBの頭部などを多数回殴打し、XもBの頭部を数回足蹴りした。この時には「死ね」などと叫びながらBを殴打するKMに対し、W子が「やめて、本当に殺しちゃう」と制止したが、KMはこれを聞き入れなかった。またXがシンナーの入ったビニール袋をうつぶせになったBの左脇腹近くにおいて点火したが、7時間弱にもおよぶ長時間にわたり強度の暴行をほぼ間断なく執拗に加えられたBは意識が低下しており、ビニール袋に入ったシンナーが自分の肌に接した状態で燃え上がっても払いのけることすらできず、緩慢で微弱な反応しか示せない状態に陥っていた KM・KA・HMとXはBの処置について相談した結果、犯跡を隠蔽するためBの身体を木曽川に流すことに決めた。2時30分ごろ、KMの指示を受けたXがBの身体を蹴って堤防上から堤防下まで転がり落とし、KA・HM・X・ZはBの両手足を持って引きずったり、脚でBの身体を蹴り転がしたりして、木曽川河川敷の雑木林内までBを移動させて放置した。Bは草むらに放置された直後まで細い声でうめいていたが、やがて死亡した。 被害者Bの死体は事件から6日後の10月13日に木曽川左岸河川敷の雑木林内(木曽川に向かい堤防の法面の下段端から約10.1 m地点)で発見されたが、死後変化が高度に進行して多数の蛆(最大約14 - 15 mm)が付着し、その蚕食により頭部から体幹にかけての軟部組織をほとんど欠き、内部臓器もなくほとんど白骨化した状態で、その重量は約12.5 kgしかなかった。
※この「被害者Bを殺害」の解説は、「大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件」の解説の一部です。
「被害者Bを殺害」を含む「大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件」の記事については、「大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件」の概要を参照ください。
- 被害者Bを殺害のページへのリンク