表現手法等
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 17:16 UTC 版)
本作品が発表された大正期は、漢字に振り仮名を振る形式が主流であり、本作品も題名(団栗ころころ)を含め、全ての歌詞が漢字にルビを振っての記載形式であった。また1番後半部は「今日は! 坊ちゃん一緒に 遊びませう」と括弧で括られ、セリフであることがより明確にわかる表現となっている。しかし昭和期に入り1938年(昭和13年)に内務省警保局から児童の読み物への振り仮名が原則禁止とする指示が出され、戦後においても1946年(昭和21年)の当用漢字表の告示の際に「ふりがなは原則として使わない」とされたことで、文部省著作教科書(前述)掲載時には「山」を除いた全ての歌詞が仮名表記となった。その後も時代や媒体により、漢字、平仮名、片仮名の使用部分は各種の揺れが見られる。 文体は言文一致である。本作発表の数年前の1918年(大正7年)に創刊された児童雑誌『赤い鳥』の影響もあり、当時は大正期の童謡運動の最中であった。しかし青木は『かはいい唱歌』の前書き(「集の初に」)において、「歌詞は、力めて方言や俚語の使用を避けて、なるべく正しい言葉と正しい表現法とによりました。近頃流行の童謡の類に對して感ずる所があるので、特に此の事を申し添えて置きます」と記し、創作童謡とは異なるものであることを強調している。
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