臨時改札
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 08:59 UTC 版)
通常は無人駅だが、臨時的に営業日を設けて窓口営業を実施すること。JRでは「無人駅特改」(旅客への案内では「特別改札」)と言い、民営化前後の乗客増への対応や、余剰人員対策として、管理駅から派遣という形で臨時窓口を設けた。当初は特別補充券で対応していたが、臨時窓口が恒常化してくると、管理駅の別窓口という形で乗車券を発行した。従って、その無人駅で乗車券を購入すると、発行駅名には管理駅名が記されていた。 例として、行楽期に利用客が一時的に増える川湯温泉駅や土合駅、武田尾駅などが挙げられる。また、JR東海では「さわやかウォーキング」を開催する際、開催駅が無人駅だった場合、臨時改札を設ける。管理駅や運輸区から改札や集札、乗車券類の発券を行うため、駅員や車掌が派遣される。 東武鉄道の無人駅では、臨時改札をする時としない時での乗車券の購入の仕方が異なる。改札をする時は駅員が常備券で目的地までの乗車券を発行し、改札をしないときは乗車券販売委託をされている商店や民家で240円(11 - 15キロメートル相当)までの乗車券を購入をするか、入出場証明書を発行機で発行し、降車駅の有人改札で精算をする。 青い森鉄道の無人駅では、朝の通勤・通学時間帯と夕方の下り2本のみ一部の無人駅に係員を配置して集改札を行うほか、沿線で大きな祭りやイベント開催時に区間と時間を限定し、臨時に係員が配置される(この時間帯は、電車もすべてのドアから乗降可能となる)。 また、先述の青い森鉄道以外でも、高校や大学が近くにある無人駅では、平日朝の通学時間帯のみ集札業務を行う駅員や係員が配置される駅がある。 無人駅の設備 乗車券回収箱と乗車駅証明書発行機(常磐線磐城太田駅) 簡易Suica改札機(磐越東線舞木駅) 自動券売機(えちごトキめき鉄道親不知駅※画像はJR西日本時代のもの) 特別改札(青梅線川井駅)
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