脳神経一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/28 07:20 UTC 版)
番号による名称解剖学的名称機能学的分類役割第I脳神経 嗅神経 知 嗅覚 第II脳神経 視神経 知 視覚 第III脳神経 動眼神経 運、副 眼球運動(外眼筋・瞳孔括約筋・毛様体筋) 第IV脳神経 滑車神経 運 眼球運動(上斜筋) 第V脳神経 三叉神経 運、知 顔面・鼻・口・歯の知覚、咀嚼運動 第VI脳神経 外転神経 運 眼球運動(外直筋) 第VII脳神経 顔面神経 運、知、副 表情筋の運動、舌前2/3の味覚、涙腺や唾液腺の分泌 第VIII脳神経 内耳神経 知 聴覚、平衡覚、(前庭神経、蝸牛神経) 第IX脳神経 舌咽神経 運、知、副 舌後1/3の知覚、味覚、唾液腺の分泌 第X脳神経 迷走神経 運、知、副 頭部や頸部,胸部,腹部(骨盤を除く)の内臓の知覚・運動・分泌 第XI脳神経 副神経 運 胸鎖乳突筋・僧帽筋の運動 第XII脳神経 舌下神経 運 舌筋の運動 機能学的分類の略称 知:知覚神経、運:運動神経、副:副交感神経 脳神経は第I〜第XII神経まで存在し、第III脳神経〜第XII脳神経までは脳幹から発生しているが発生元の部位が異なる。第III、第IV脳神経は中脳、第V〜第VIII脳神経は橋、第IX〜第XII脳神経は延髄から、それぞれ発生している。第VII脳神経以降を特に下位脳神経と呼ぶが、下位脳神経障害と表現したときは第IX〜第XI脳神経の障害を主に指す。 嗅神経と視神経は厳密には中枢神経の延長であるが、歴史的に末梢神経に含めて考えられている。 この12対が、脳から出る神経のすべてというわけではない。終神経、鋤鼻神経など、上記の12対に含まれない脳神経も存在する。人間では退化しているが動物ではよく発達しており、フェロモンを感じ取る役目があるといわれている。 魚類、両生類の脳神経は10対であるとされる。
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