脳神経科学・コンピュータ科学・AI研究からの批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 04:53 UTC 版)
「哲学」の記事における「脳神経科学・コンピュータ科学・AI研究からの批判」の解説
「心」や「意識」という問題を解明してきた脳科学・計算機科学(コンピュータサイエンス)・人工知能研究開発等に関連して、神経科学者・分子生物学者のフランシス・クリックは 哲学者たちは2000年という長い間、ほとんど何も成果を残してこなかった。 と批判している。こうした観点において、哲学は「二流どころか三流」の学問・科学に過ぎない、と評価されている。脳科学者の澤口俊之はクリックに賛同し、次のように述べている。 これは私のため息まじりの愚痴になるが、哲学者や思想家というのはつくづく「暇」だと思う。 実際、哲学は暇(スコレー)から始まったとアリストテレスが伝えており、上記のような否定的発言も的外れではないと、科学哲学者の野家啓一は言う。また、うつ病の有無を血液(血中PEA濃度)で計測する検査法を開発し、臨床現場でも用いている心療内科医の 川村則行 は “心”という目に見えないもので語るより、体の病気と同じように物質で解き明かしたほうが理解しやすい。 精神疾患は“物質の病気”であり、“体の病気”である。 等と述べている。
※この「脳神経科学・コンピュータ科学・AI研究からの批判」の解説は、「哲学」の解説の一部です。
「脳神経科学・コンピュータ科学・AI研究からの批判」を含む「哲学」の記事については、「哲学」の概要を参照ください。
- 脳神経科学・コンピュータ科学・AI研究からの批判のページへのリンク