背景と試作機とは? わかりやすく解説

背景と試作機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 07:39 UTC 版)

アラドAr234」の記事における「背景と試作機」の解説

1940秋にRLM(ドイツ航空省)は、航続距離2,156km(1,340mi)を備えたジェットエンジン動力とする高速偵察航空機要望していた。これに応えられるのはヴァルター・ブルーメ教授の下で計画されたE.370プロジェクトを持つアラド社だけだった。この機体は、高翼式で各翼の下にユンカースJumo 004エンジン搭載しており、従来航空機同様のレイアウト設計になっていた。計画され機体重量はおよそ8,000kg(17,600ポンド)であったため、機体自身重量減らし、かつ内部燃料最大限にするために、アラド社は典型的な引込脚を使用せず代わりに着陸用にスキッド(そり)を装備し離陸の際には車輪付いたトロリー使用することにした。 アラド社では、高度6,000m(19,690フィート)で780km/h(490mph)の最高速度、高度11,000m(36,100フィート)で1,995km(1,240mi)の航続距離予定していた。この性能RLM要求下回っていたが、RLMはその設計興味持ちAr 234として2つプロトタイプ注文した1941年終わりには機体大部分完成していたが、肝心Jumo 004エンジンの開発が間に合わず機体完成1943年2月までずれこんだ。完成後もそのエンジン飛行するまでの信頼性がないとユンカース社によって判断され静止とタクシー・テストのために使用されただけである。飛行資格与えられエンジン1943年の末に届きAr 234 V11943年6月15日初飛行行った9月までに、4機のプロトタイプ飛行試験行い、8機のプロトタイプトロリースキッド(そり)が取り付けられていた。 6号機8号機は2発のJumo 004代わりに4発のBMW 003ジェットエンジン搭載され6号機は2発のエンジン同一ナセル収容し8号機は4発のエンジン個々ナセル収容しており、これらは世界初の4発エンジンジェット機となった7号機は、1944年8月2日最初に偵察任務飛行したジェット機として記録作った

※この「背景と試作機」の解説は、「アラドAr234」の解説の一部です。
「背景と試作機」を含む「アラドAr234」の記事については、「アラドAr234」の概要を参照ください。

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