背景と詳細
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/17 21:23 UTC 版)
「ベルンハルト・フォン・レーゼンの肖像」の記事における「背景と詳細」の解説
絵画は、画家のネーデルラント旅行期間中の1520〜1521年に描かれた。1521年3月16日の日記で、デューラーは、アントワープで、ベルンハルト・フォン・レーゼンというある人物を描いたと書いており、その絵画に8フロリンの支払いを受け、妻と女中にいくつかの小さな贈り物をもらったと記している。 モデルは、黒い衣服と白いシャツを着て描かれている。フランドル絵画の伝統に則り、彼の手は下の境界線で切り取られており、書き物がある小さな紙を持っている。 デューラーの肖像画は、フランドルの肖像画の伝統とヴェネツィアの伝統の特徴を組み合わせている。 モデルは、赤い背景に設定された4分の3正面向きで表わされている。クローズ・アップで見せる肖像は、明るい顔と大きなベレー帽を際立たせている。顔は角張っているが、繊細な造形力によって柔らげられている。フォン・レーセンは力強く自信を持って描かれているが、遠くに向けられているその視線は、同時に瞑想的な特質を人物のポーズに与えている。構図は、肖像画に強い印象を与える対角線によって支配されている。
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