翻訳と復刊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/04 02:58 UTC 版)
1992年にも単行本として、「保型関数」「微分位相幾何学」「数論」「複素多様体論」「リー群論」が出版された。これらは基礎数学選書には含まれない。このほかにも、単行本として復刊したものもある。 「リー群論」について言えば、当初はA5判のハードカバーであった。第2次刊行の「Lie群」I、IIを各々前篇、後篇として、竹内が前書きをつけたものであり、索引が付けられている。内容は、前篇はリー群の入門、後篇は対称空間の入門である。前書きにおいて伊勢著のI(第2次刊行で竹内が改訂)のみならず、竹内著のIIも当初は伊勢の執筆が予定されていた事が明かされている。なお、伊勢幹夫は「Lie群I」の第1次発行と前後して、1977年に死去している。現在岩波オンデマンドブックスとして再刊されたときには、一冊の単行本として出た。 伊勢・竹内著の「リー群論」は英訳がアメリカ数学会 (AMS) から出版されている。 2015年から、岩波書店は単行本化された5冊と岩波基礎数学選書の16冊を含む全巻を再編し、全39巻で再出版している。現在も復刊作業は継続中である。可能な限り基礎数学選書のように一冊にまとめられているが、「常微分方程式」と「スペクトル理論」のみ分冊化し、軽装版の解析入門も2冊組である。内容は全く同一だが、岩波基礎数学選書の名で、シリーズ化が予定されている。「常微分方程式」「定数係数線型偏微分方程式」「代数幾何学」「線型偏微分方程式論における漸近的方法」「組合せ位相幾何学」「線型不等式とその応用」「非線型楕円型方程式」「1階偏微分方程式」「可換環論」「数理物理に現われる偏微分方程式」「対称群と一般線型群の表現論」「超関数論入門」「Fourier解析」「スペクトル理論」は岩波オンデマンドブックスで復刊された。
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