緑をさす「青」とは? わかりやすく解説

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緑をさす「青」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 06:31 UTC 版)

「緑」の記事における「緑をさす「青」」の解説

古代日本語固有の色名は、アカ・クロ・シロ・アヲの四語のみだったとの説が存在する。緑が色名として明確に扱われてこなかったため、現在緑色と言われるそのもの日本語では「青」によって表現されてきた。例えば、 「青々とした葉っぱ」「青野」など。 「青信号」: 青信号実際に青緑色になっているが、色覚特性がある人を考慮したためである。古い信号機では本当緑色使われることもある。なお、船舶右舷および航空機の右主翼先端付いている緑色灯火航行灯)も、青信号同じよう意味合いを持つが、こちらは「緑灯」と呼ばれている。 「青二才」など:おそらく[独自研究?]果実熟し具合からの転用で、「幼い」「若い」「未熟である」ことを英語では "green", ポルトガル語でも "verde" と緑色を指す語で表しているが、日本では「青い」という。 少なくとも過去において緑色青色明確に切り分けなかった言語日本語限らず非常に多く東アジア漢字文化圏東南アジアインドアフリカマヤ語などの中南米言語みられる緑色 (green) と青色 (blue) とを分節しない語彙を表すため、しばしば言語学者グルー (grue) という語を使用しており、こうした言語グルー言語とも呼ばれる。さらにこのような言語では黒色とも区別されず、いわば「暗い色」として表されることがあり、これは特に赤道直下言語に多い。 「en:Bluegreen distinction in language」も参照 言語ごとの色の分節食い違いは、最も一般的には色の分け方物理学的な根拠がなく、ソシュール言語学主張するように最終的にはそれが文化によって分節されていることによる。しかし、グルー言語熱帯をはじめ比較温暖な地域に多いことから、これは野外活動により浴び紫外線から網膜保護するために加齢とともに水晶体黄変して、青色のような短波長の感度低下し実際に区別困難になるためであるとする学説もある (lens-brunescence hypothesis)。現代でも高齢者白内障による視界黄変化により白と黄色、青と黒、緑と青などの区別が困難となる。

※この「緑をさす「青」」の解説は、「緑」の解説の一部です。
「緑をさす「青」」を含む「緑」の記事については、「緑」の概要を参照ください。

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