紀元前212年:ハンニバルカプアから転戦、ローマ軍再びカプアを包囲とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 紀元前212年:ハンニバルカプアから転戦、ローマ軍再びカプアを包囲の意味・解説 

紀元前212年:ハンニバルカプアから転戦、ローマ軍再びカプアを包囲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 13:55 UTC 版)

カプア包囲戦」の記事における「紀元前212年:ハンニバルカプアから転戦、ローマ軍再びカプアを包囲」の解説

しかしローマ軍諦めず執政官2人攻城兵器準備し再びカプア包囲することとした。ヴォルトゥルヌス川沿いのカシリヌムに食料集積し、また河口のヴォルトゥルヌムの防備強化して守備兵をおいた。また制海権強化のためプテオリ(現在のポッツオーリ)にも守備兵をおいた。これら2つ港湾要塞ローマ外港であるオスティアに、サルディニアからの食料法務官のマルクス・ユニウス・シラノがエトルリア冬季集めた食料集積した。この危機的な状況の中、ハンニバルカプア離れることは望まなかったが、法務官グナエウス・フリジウス・フラックスがアプリア幾つかのカルタゴ都市攻撃し成功したとの連絡届いたため、そちらに対処するためにアプリアに向かわざるを得なかった。ハンニバルはこの新しく編成されローマ軍殲滅する意思固め、ヘルドニア(現在のオルドーナ近郊戦闘となったハンニバル勝利した第一次ヘルドニアの戦い)。グナエウス・フリウィウス・フラックスは騎兵200と共に脱出したが、ローマ軍残り部隊包囲され少数分断され18,000兵力のうち脱出できたのは2,000程に過ぎなかった。 その後残存兵の再集結のために特使派遣され法務官のプブリウス・コルネリウス・スッラも同様の任務与えられ奴隷兵士を軍に戻した執政官プルケルはデキウス・ユニウスにヴォルトゥルヌルスの防衛を、マルクス・アウレリウスにプテオリの防衛委ねサルディニアエトルリアから食料届いたら、直ちカプア近郊野営地に送るように手配した。プルケル自身カプア近郊到着すると、フラックスがすでにカシリヌムから十分な補給物質運びいれ、包囲戦の準備完了していた。執政官2人ガイウス・クラウディウス・ネロ率いる軍がスエッスラから到着するのを待って包囲戦開始したアレクサンドリアアッピアノスによると、カプア城壁ローマ軍最前線の距離はおよそ370メートルであったカプアハンニバル救援求めた戦略的な状況カルタゴ軍にとって不利になりつつあった。カプアローマ軍6個軍団包囲されており、食料不足していた。 法務官のプブリウス・コルネリウス・スッラは執政官のプルケルとフラックス対しカプアからの脱出希望する市民に対してはそれを許してはどうかと提案した他方ハンニバルタレントゥム攻略実施し都市そのもの得たもののローマ軍要塞攻略短期では難しいと判断し第一次タレントゥム攻城戦)、ブルンディジウムに転進してその攻略行っていたが、このときにカプアからの救援要請受け取ったハンニバル自身戻ったローマ軍カルタゴ軍抵抗できないだろうと返答をした。使者カプアに戻ると、カプアはすでに二重の濠と塁壁囲まれていた。 紀元前212年の末、ローマ元老院からの依頼により、プブリウス・コルネリウス・スッラは両執政官に対して手紙出しハンニバルカプア周辺にいないであれば翌年選挙のためにどちらかローマに戻るよう求めた結果、プルケルがローマ戻りフラックスカプア留まることとなった

※この「紀元前212年:ハンニバルカプアから転戦、ローマ軍再びカプアを包囲」の解説は、「カプア包囲戦」の解説の一部です。
「紀元前212年:ハンニバルカプアから転戦、ローマ軍再びカプアを包囲」を含む「カプア包囲戦」の記事については、「カプア包囲戦」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「紀元前212年:ハンニバルカプアから転戦、ローマ軍再びカプアを包囲」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「紀元前212年:ハンニバルカプアから転戦、ローマ軍再びカプアを包囲」の関連用語

紀元前212年:ハンニバルカプアから転戦、ローマ軍再びカプアを包囲のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



紀元前212年:ハンニバルカプアから転戦、ローマ軍再びカプアを包囲のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのカプア包囲戦 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS