粒子の波動性とは? わかりやすく解説

粒子の波動性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 21:52 UTC 版)

シュレーディンガー方程式」の記事における「粒子の波動性」の解説

詳細は「ド・ブロイ波」、「粒子と波動の二重性」、および「二重スリット実験」を参照相対論的なシュレーディンガー方程式波動方程式とも呼ばれる偏微分方程式一種である。そのためよく粒子は波として振る舞うのだと言われる現代多く解釈ではこの逆に量子状態(つまり波)が純粋な物理的実在であり、ある適切な条件の下では粒子としての性質を示すのだとされる二重スリット実験は、通常は波が示す、直感的に粒子関連しない奇妙な振る舞いの例として有名である。ある場所では二つスリットから来た波同士打ち消し合い別の場所では強め合うことで、複雑な干渉縞現れる直感的には1個の粒子のみを打ち出した時にはどちらかスリットのみを通り両方スリットからの寄与重ね合わせならないため、干渉縞現れないよう感じられる。 ところが、シュレーディンガー方程式波動方程式であるから一粒子のみを二重スリット打ち出した時にも同じ干渉縞が「現れる」(左図)。なお、干渉縞現れるためには実験繰り返し何度も行う必要があるこのように干渉縞現れるという事個々電子が「両方」のスリット同時に通る事を示している。直感反する事ではあるが、この予言正しく、この考え電子回折中性子回折をよく理解でき、科学工学広く使われている。 回折の他に、粒子重ね合わせ干渉性質を示す。重ね合わせ性質によって、粒子古典的に異な2 つ上の状態を同時にとる事ができる。例えば、粒子同時に複数エネルギーを持つことや、異なる場所に同時にいる事ができる。二重スリット実験の例では 2 つスリット同時に通ることができるのである古典的なイメージ反する事ではあるがこの重ね合わせ状態は一つ量子状態のままである平面波 波束 1 次元でのド・ブロイ波伝播様子波動関数実部が青、虚部緑色描かれている。粒子位置x に見出す確率(色の透明度描かれている)は、波のように広がっており粒子特定の場所にいる訳ではない波動関数が 0 よりも大きくなる曲率は負になるためいずれ減少転じる(逆も同様)このように正と負になる事を繰り返し、波として振る舞う

※この「粒子の波動性」の解説は、「シュレーディンガー方程式」の解説の一部です。
「粒子の波動性」を含む「シュレーディンガー方程式」の記事については、「シュレーディンガー方程式」の概要を参照ください。

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