米国競争力イニシアティブ
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「STEM教育」の記事における「米国競争力イニシアティブ」の解説
2006年1月31日、ブッシュ(子)大統領は一般教書演説の中で米国競争力イニシアティブ(英語版)を発表し、STEM教育の発展のため、学力水準を限定せずに連邦政府の支援を強化していく意思を示した。具体的な施策としては、先端的な研究開発プログラムのための連邦政府基金を大幅に増額する(物理科学の先端研究に対するDOEからの基金を倍増するなど)、STEM科目の高等教育を受けた教員を増員するなどが示された。 Texas Space Grant Consortium の主催によって2009年まで実施されていたNASA Means Businessコンペティションはこれらの目標をさらに押し進めるものである。コンペティションに参加した大学生は、中高生にSTEM教科を学ぶ意欲を与え、大学教員と大学生にSTEM関連のアウトリーチ活動を促すためのプロモーションプランの立案を競った。 NSFはSTEM教育プログラムを多数実施している。そのうちITESTプログラムなどはK-12の生徒を対象にしたものである。 The STEM Academyはあらゆる生徒のSTEMリテラシーを高めるために活動している全米規模の非営利団体である。The STEM Academyの取り組み・戦略・プログラム立案の土台となっているのは、全国的に最高の評価を受けた数々の取り組みである。その目標は、少数マイノリティ・低所得階層児童の学力向上、学力格差の解消、中退率の引き下げ、高校卒業率の引き上げ、教員・校長の有効性の向上である。The STEM Academyはすべての学校、すべての生徒を対象とした柔軟に運用できる教育モデルを代表している。 Project Lead the Way (en; PLTW)は中学・高校を対象としたSTEM教育カリキュラムプログラムを提供するアメリカ屈指の非営利組織である。50州すべてにわたる4700校以上で5200件を超えるプログラムを実施している。プログラムの例としては、「Pathway To Engineering」(工学への道)と名付けられた高校の工学カリキュラムや、高校の生物医科学プログラム、「Gateway To Technology」(テクノロジーへの扉)と名付けられた中学校の工学・技術プログラムがある。PLTWはカリキュラムを提供するだけでなく、教員が能力開発を行い、学校・地域・コミュニティを変革するプログラムを履行できるように継続的サポートを提供している。PLTWのプログラムはバラク・オバマ大統領とアーン・ダンカン教育長官をはじめとする州・連邦・民間のリーダーから協賛を受けている。
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