米国籍取得とノーベル物理学賞受賞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 21:17 UTC 版)
「中村修二」の記事における「米国籍取得とノーベル物理学賞受賞」の解説
中村は以前から「ノーベル賞に最も近い男」と言われることもあったが、青色発光ダイオードの開発から20年経っても受賞できず、2013年末には「来年取れなかったら当分無理かもしれない」と恩師の多田にこぼしていた。しかし2014年に赤﨑勇・天野浩と共にノーベル物理学賞を受賞することが決定する。 なお、アメリカで研究を続ける都合により、2005 - 2006年頃に米市民権を取得している。米国では多額の研究費を自ら集める必要があったが、その大半は米軍関係のものであり、機密の多い軍の研究費を用いるには市民権が必要だったという。ノーベル賞受賞者発表時には一般に知られておらず、またプレスリリースにある「American Citizen」の解釈でインターネット上の議論を巻き起こした。 ちなみに受賞後のインタビューにおいて、本人は米国籍を取得したが日本国籍を捨てたわけではないと答えたが、日本の国籍法は自ら他国の国籍を保持した際の二重国籍を認めていないため、本人の意思とは関係なく米国籍の取得時点で日本国籍を自動的に喪失していると考えられる(「帰化#単独日本国籍保持者の他国への帰化」も参照)。 実際、平成26年11月4日『官報』では「アメリカ合衆国人 中村修二 文化勲章を贈与する」とされており、日本人として「文化勲章を授ける」とされた他の6人の文化勲章受章者とは明確に異なる取り扱いがなされている。また、中村は前述のようにノーベル賞受賞時に米国籍取得を話したところ、二重国籍が問題となり日本のパスポート更新ができなくなり取り上げられたという。
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