インターネット上の議論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 17:40 UTC 版)
「ボグダノフ事件」の記事における「インターネット上の議論」の解説
メディアに掲載されたいくつかの記事に加えて、ボグダノフ事件は多くのニュースグループやウェブページやブログで広く議論された。ボグダノフ兄弟は実名やいくつかの偽名でしばしば議論に加わり、兄弟の仕事を擁護し時には批判者を侮辱する趣旨の発言をした。偽名のほとんどは他の物理学者や数学者の名前であり、ノーベル賞受賞者のジョルジュ・シャルパクの名前も用いられた。 2002年10月に兄弟は、ペリメータ理論物理研究所 (en) の客員教授 Laurent Freidel による明らかな支持声明を含む電子メールを公開した。そのすぐ後に、Friedel はそのような見解を書いたことを否定して、その文章を含むメッセージを友人宛に転送した事ならある、とメディアに対し述べた。ボグダノフ兄弟によって引用された部分を自身によるものとされた Friedel は、「なぜボグダノフ兄弟を擁護するのかと尋ねる電子メールをコミュニティの人たちから受け取り、私は非常に腹が立っている。同意無しに名前が使われるのは、権利侵害だ」と述べた。 管理制のニュースグループ sci.physics.research で議論が始まったとき、イゴールは論文が悪戯であることを否定したものの、物理学者の Steve Carlip や John Baez が論文の数学的詳細について厳密な質問をすると、本当に科学的価値がある論文であることを他の参加者に納得させることに失敗した。ニューヨーク・タイムズ紙の記者 George Johnson は議論を一通り読んで「まるで誰かがゼリーを壁に釘で留めようとしているのを見ているようだった」と表現し、ボグダノフ兄弟について「科学用語の辺縁のみに影響するような自分たちだけの言葉を発明した」と述べた。
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