第4章「人名、地名表記の原則」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 20:13 UTC 版)
「外来語表記法 (大韓民国)」の記事における「第4章「人名、地名表記の原則」」の解説
人名と地名を表記するときの詳細規則を定めたものである。現行の規定は、以下の3節で構成される(以下、漢字が関係するものについては、太字を原音由来のハングル表記とする)。 第1節「表記原則」 表記原則第1項: 外国の人名、地名の表記は、第1章~3章の規定に従うことを原則とする。 第2項:第3章に含まれていない言語圏の人名・地名は現地音に従うことを原則とする。 Ankara - 앙카라(トルコ語) Gandhi - 간디(インド英語) 第3項:現地音ではなく、第3国の発音で通用しているものは、慣用に従う。 Den Haag - 헤이그(英名The Hagueに由来) Caesar - 시저(英語読みに由来) 第4項:固有名詞の翻訳名が通用する場合は、慣用に従う。 Pacific Ocean - 태평양(漢字「太平洋」の朝鮮語読み) Black Sea - 흑해(上に同じ) 第2節「東洋の人名・地名表記」 東洋の人名・地名表記第2項:中国語の歴史地名として現在使われていないものは韓国式の漢字読みにし、現代でも通用する地名は中国語音を転記するが、必要に応じて漢字を併記する。 臨渝关 - 린위관ではなく임유관 山海关 - 산해관ではなく산하이관 第3項:日本の人名と地名は、時代に関係なく仮名発音をそのまま転記することを原則とし、必要に応じて漢字を併記する。 豊臣秀吉 - 풍신수길ではなく도요토미 히데요시 大阪市 - 대판시ではなく오사카 시 第4項:中国と日本の地名のうち、漢字を朝鮮語読みする慣用があるものは、そのように読んでも良い。 東京 - 도쿄と동경 京都 - 교토と경도 上海 - 상하이と상해 台灣 - 타이완と대만 黃河 - 황허と황하 対馬 - 대마도と쓰시마 第3節「海、島、川、山などの表記細則」 海、島、川、山などの表記細則第1項:「海」「島」などが外来語に続く際は分かち書きをし、朝鮮語に続く際は一単語とする。 카리브 해 북해 발리 섬 남이섬 第2項:「海」は全て'해'で統一する。 第3項:韓国国内以外の「島」は全て'섬'で統一する。 타이완 섬 코르시카 섬 제주도 울릉도 漢字使用地域で地名に海、島、川、山などを意味する語がそのまま含まれている場合でも、 「강」、「산」、「호」、「섬」を続ける。 御岳 - 온타케 산 珠江 - 주장 강 利島 - 도시마 섬 早川 - 하야카와 강 玉山 - 위산 산 第5項:地名そのものに「山脈」「山」「川」などの意味が含まれているものは「산맥」「산」「강」などを続ける。 Rio Grande - 리오그란데 강 Monte Rosa - 몬테로사 산 Mont Blanc - 몽블랑 산 Alps - 알프스 산맥
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