第3世代(2000年-2006年)E46
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1999年8月、フランクフルトモーターショーで発表。2000年から欧州で販売が始まった。ドイツ本国ではカブリオレも販売された。搭載されるエンジンは6連スロットルを備えたS54型 3.2L直列6気筒エンジンで、先代から出力、トルクともに向上した。トランスミッションはゲトラグ社製の6速マニュアルと6速シングルクラッチのセミオートマ(SMGⅡ)の2種類が準備された。SMGIIは先代の失敗を受け、かなりの改良が加えられた(信頼性が上がって故障が少なくなった)。インマニの形状にはF1で培った技術が使用された。排気系はダブルフロー構造のオールステンレス製であった。前後のトレッド幅もベースモデルから大幅に拡大され、シャシーには追加の補強が行われた。フロントサスペンションはシングルジョイントのストラット式ながら、鍛造アルミ製コントロールアームや新規開発の入力分散式アスクスサポートベアリングが投入された。ジオメトリーの見直しも行われた。リヤサスペンションには、改良されたセントラルアーム式サスペンションが採用され、こちらでもアーム類のアルミ化が図られた。ボンネットはアルミ製が使用されパワーバルジが設けられた。LSDにも効果が変化するバリアブルMディファレンシアルロックが投入された。アルミホイールやドアミラーも空力的な考慮がなされた製品が使用された。フロントタイヤ後方の車体側面にはエンジンの熱気を排出するエアアウトレットが設けられた。2001年1月、日本での発売開始(価格は893万円)、左右ハンドルの選択が可能であり、車両重量は1,560kgであった。 2003年-2004年にかけて、外装の一部変更、SMGのコンピューター変更、フォグランプの意匠変更、キーレスが赤外線式から電波式に変更、フロントタワーバーの標準化、ドライカーボン製のフロントレインフォースメントの採用といった改良が順次導入され、大きく前期型・後期型に分けられる。2006年に生産終了した。
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