第1の哨戒 1944年9月 - 10月
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「シーデビル (潜水艦)」の記事における「第1の哨戒 1944年9月 - 10月」の解説
9月3日、シーデビルは最初の哨戒で日本近海に向かった。9月15日の早朝、本州沖500マイルの海域で初めて敵艦と接触した。2隻のサンパンタイプの特設哨戒艇を確認したものの、荒天のため攻撃を行うことはできず、シーデビルはその後も横浜、神戸、大阪と言った日本の主要港への航路上を哨戒した。9月16日4時32分、シーデビルは2度目の接触を得て潜航。5時38分に潜望鏡で観測すると、相手は潜水艦だった。5時45分、シーデビルは潜水艦に向けて4本の魚雷を発射し2本が命中。爆発の衝撃でシーデビルは一時コントロールを失いかけたが、しばらくして潜望鏡深度に戻った。褐色の煙が潜望鏡の視界一杯に広がり、続けて7つの水中爆発があった。5時53分に浮上すると、辺り一面に油膜が広がっていた。相手はウェーク島への輸送作戦に従事していた伊364だった。9月17日と18日は海が荒れて哨戒どころではなかった。9月21日には荒海に逆らって航行しようとしたが結局黒潮の強い海流には逆らえず、シーデビルは方向を転じて航行せざるを得なかった。9月22日朝、シーデビルは複数の目標を探知。目標は全て小さかったものの、シーデビルはそのうちの貨物船に対して砲撃した。シーデビルは22日間の哨戒期間で、伊364を含むいくつかの目標を攻撃したが、伊364以外の戦果はなかった。10月25日、シーデビルは51日間の行動を終えてマジュロに帰投した。
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